なかがみ現場より杭工事について – 株式会社東恩納組

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2020年12月4日土木部

なかがみ現場より杭工事について

皆さまこんにちは、土木部の玉城です。

今回のブログは、なかがみ地域包括センター新築工事より「杭」について説明させていただきます。

当現場の杭工事の工法としてプレボーリング拡大根固め工法に分類される高支持力杭大臣認定の埋込み杭工法です。

使用する杭はSC杭PHC杭です。

上杭がSC杭で下杭がPHC杭となり、上杭と下杭を溶接することで1本の杭となります。

こちらが上杭のSC杭となります。

英語ではSteel Concrete Composite Pilesといいます。

そもそもSC杭とは、外殻鋼管の内側に遠心締固めにより、高強度コンクリートをライニングした既成コンクリートパイルの総称です。
コンクリートの圧縮強度は80N/mm2以上で、外殻鋼管との一体性を保持させるためコンクリートには膨張材を混入しています。
高強度コンクリートは、高温高圧蒸気養生を行う方法と高強度混和剤を使用する2方法があります。
鋼管材質は、SKK400相当の2種類で、400材を使用したものをSPN-ONAパイル、490材を使用したものをHi-SCと呼びます。今回はHi-SCを使用しております。

こちらが下杭のPHC杭となります。

英語ではPretensioned Spun High Strength Concrete Pilesといいます。

PHC杭とは、遠心力成形の高強度プレストレストコンクリート杭のことです。高支持力杭工法に用いるために開発されたパイルで、JIS A 5373プレキャストプレストレスコンクリート製品:Ⅱ類-PCくいに該当するコンクリートの設計基準強度F=105N/mm2の下杭用のパイルです。

こちらがSC杭とPHC杭の溶接状況の写真です。下杭と上杭を溶接し、1本にして建込を行います。そのため3層に分けて溶接を行います。

こちらがオーガー削孔後の杭建込み状況の写真となります。

杭は、建物を支える上で最も重量な役割を果たします。建物の最下部から支持地盤と呼ばれる賢固な地層まで、建物の重さを伝達します。その為、現場では慎重に施工を進めております。

以上、土木部の玉城でした。

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