アルミニウム製建具の製作と処理 – 株式会社東恩納組

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2025年4月23日建築部

アルミニウム製建具の製作と処理

こんにちは!建築部の東江涼之介です。

今回私がブログ担当なのでよろしくお願いいたします。

 

今回はアルミニウム製建具について、製作や処理方法を深掘りしたので、重要と思ったことを書いていきたいと思います。

 

まずアルミニウム製建具は、軽量で塗料を必要とせず錆びにくいことなどから、住宅などでもアルミサッシとして広く使われている建具です。

 

①表面処理・防食処理

・アルミニウムと異種金属

異種金属の接触腐食が生じないように、直接接触させることは避け、めっきまたは塗膜処理を施します。

(塗膜処理とは、材料の表面に塗料を塗り、乾燥させて色をつける表面加工です。)

見え隠れ部分の補強材に鋼材を使用する場合には接触腐食をおこすおそれがあるため、防食処理を行います。

(防食処理とは、金属の腐食を防止するために、表面に塗料やめっきを施したり、電気的な手段で腐食を防ぎます。)

・アルミニウムとモルタル

アルカリ性材料に接する箇所には、耐アルカリ塗料を施します。(アルカリ樹脂系、ウレタン樹脂系の塗料など、)

着色陽極酸化皮膜の表面処理は、絶縁処理が必要で、モルタルに接する箇所の耐アルカリ性塗料塗りを省略できません。

陽極酸化塗装複合皮膜の表面処理は、絶縁処理も兼ねているため、耐アルカリ性塗料塗りは省略できます。

アルミニウムは錆びにくい材料ですが、異種金属との接触腐食対策、アルカリ性対策は必要なのです!

 

②工場製作

・加工、組み立て

枠、かまち、水切り、ぜん板、額縁は、アルミニウム板を曲げ加工する場合は、厚さ1.5㎜以上とする。

建具の仕口や隅部の突きつけ部分の組み立ては、漏水防止のためにシージング材又はシート状の止水材(成型シール材)を挟んで、タッピングねじ止めします。

今回はこれで以上です!

アルミニウム製建具の製作方法と処理方法は一級建築施工管理技士の問題にも、多く出題されていますので、覚えておきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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