スリットとは? – 株式会社東恩納組

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2024年4月1日建築部

スリットとは?

皆さんこんにちは!建築部の知念です

今回は、構造スリット(耐震スリット)というものについて紹介します

 

構造スリットとは、多くの建物で設置されていて、耐震スリットとも呼ばれています。

構造スリットというものは、柱と壁の間などに意図的に隙間(スリット)を設けて、緩衝材の役割をしています。

 

もう少し細かく言うと、地震が起きて大きな揺れで壁が壊れた場合に柱と壁を構造的に分離し、建物が大きく損傷してしまうのを防ぐ為の建築構造上重要な役割を持っている物ということです。

 

1995年の阪神大震災で、これまで設計者が予測していなかった建物の柱や梁のせせん断破裂が多発し、鉄筋コンクリート構造の建物において柱や梁、壁がつながっている場合建物が揺れたときに建物の一部に集中的な力がかかってしまうことがあり、このため、柱と梁と壁を切り離すことで、構造力学上応力を他部材に伝達しないよう隙間を設ける構造スリット(耐震スリット)の取り付け施工が定められました。

 

スリットには、設置する場所で呼び方が変わったりします。

壁と柱の間に設置するスリットは「垂直スリット」、壁と梁の間に設置するスリットを「水平スリット」と呼びます。

上記写真が垂直スリットで下記の写真が水平スリットです

イラストで見ると下記の様に設置します

スリットは目地幅(スリット幅)が必要で、鉛直方向の目地幅はスリット壁が変形して、柱にぶつからないよう所定の変形角に対する幅を設けます。

・鉛直スリットの目地幅:壁高さの1/100等

・水平スリットの目地幅:30mm等

 

今回は以上となります

今日から新年度になります、特に新社会人の方や学生さんは新しい環境になってなれないことや、不安なことが沢山あって苦しくなることもあると思います、ですが一人で悩み事を抱え込まずに周りの人達に助けてもらいながら自分のペースで焦らず頑張っていきましょう!!(よんな~よんな~ちばりよ~!!😊)

以上知念でした!

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