不定形シーリング材構法について – 株式会社東恩納組

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2025年8月5日建築部

不定形シーリング材構法について

こんにちは!建築部の東江涼之介です!

今回私がブログ担当なのでご一読いただけますと幸いです。

 

今回はガラスの一般的なはめ込み工法の一つ、「不定形シーリング材構法」について書いていきたいと思います。

 

まず「不定形シーリング構法」とは?

金属などのU字形の溝にガラスをはめ込む場合に、シリコーン系などの弾性(不定形)シーリング材を用いる工法です。

↑画像に示されている通り、各部位にそれぞれ名称があります。

そして、それぞれの部位には異なる役割があります。

 

①面クリアランス

ガラス面からサッシ溝の内側までの寸法を言い、主に風圧力の作用による発生応力の防

や、窓枠との接触による熱割れ防止シーリング材の充填などのスペースです。

 

②エッジクリアランス

ガラスの小口(エッジ)と建具枠底との距離をいい、セッティングブロックにより確保します。これは、地震時に窓枠が面内変形したときのガラスと窓枠の接触を防止し、可動窓開閉時の衝撃によるガラスの損傷防止のために必要なスペースです。

 

③かかりしろ

建具枠に飲み込まれるガラスの寸法をいい、主に風圧力による板ガラスの窓枠からの外れ防止や、ガラス切断面の反射を見えなくするために必要です。

 

④セッティングブロック

下辺のガラスはめ込み溝内におき、ガラスの自重を支える材料です。また、サッシ溝底とガラスの接触を防止し、適当なエッジクリアランスとガラスのかかりしろを確保するのに必要な材料です。

 

⑤バックアップ材

シーリング施工の場合、ガラスを固定するとともに、シール打設時のシール受けの役目をする材料です。

 

このように、普段はあまり目にしない見えづらい部分にも、名称があり、それぞれに明確な役割があるのです!

 

今回はこれで以上です!

8月に入り、これから気温が上がっていくと思いますので、熱中症に気をつけてお過ごしください。

最後までお読みいただきありがとうございました。