令和7年度 路線価が発表されました – 株式会社東恩納組

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2025年8月4日リタシン不動産

令和7年度 路線価が発表されました

皆さん。こんにちは。不動産事業部の高良です。今回は7月1日に国税庁から発表された「路線価」について考察したいと思います。

  1. 路線価とは?その重要性

路線価とは、国税庁が毎年7月1日に公表する、主要な道路に面した土地の1平方メートルあたりの評価額です。これは相続税や贈与税の算定基準として用いられるだけでなく、一般の土地取引価格にも大きな影響を与えるため、地域の経済状況を測る重要な指標の一つとされています。

  1. 最新の沖縄県路線価動向(令和7年)

令和7年(2025年)7月1日に発表された沖縄県の路線価は、対前年比で+6.3%の上昇を記録し、11年連続の上昇となりました。これは全国平均の+2.7%を大きく上回り東京都に次ぐ全国2位の上昇率です。

特に注目すべき地点は以下の通りです。

  • 那覇市国際通り入口: 1平方メートルあたり156万円(前年比+4%上昇)。
  • 宮古島エリア西里大通り: 前年比+18.5%の上昇。
  • 沖縄都市モノレール(ゆいレール)沿線: 全ての駅付近で路線価が上昇。特に壺川駅では+13.9%の上昇を記録。

これらの上昇は、インバウンド需要の回復、観光業の活況、国内外からの投資流入、そして利便性の高い地域における住宅・商業地需要の高まりを反映しています。

  1. 過去5年間の経済指標推移

2020年から2025年までの沖縄県の路線価上昇率、沖縄県の消費者物価指数上昇率、日本の賃金上昇率の推移を以下のグラフで示します。

グラフから読み取れる主な傾向:

  • 路線価上昇率 (沖縄県): 2020年に高い伸びを見せた後、2021年に一時的に落ち着いたものの、その後は一貫して右肩上がりの上昇トレンドが続いています。
  • 消費者物価指数上昇率 (沖縄県): 2021年までは比較的安定していましたが、2022年以降は顕著な上昇が見られ、インフレ傾向が強まっています。
  • 賃金上昇率 (日本): コロナ禍で一時的に鈍化したものの、2023年以降は上昇幅が拡大しています。
  1. 今後の展望

過去5年間のデータにより沖縄県の路線価上昇率が、消費者物価指数や日本の賃金上昇率と比較して高水準で推移していることが分かります。これは、沖縄が観光、物流、そして居住地として国内外から高い評価と需要を得ている証拠と言えます。

地価上昇は、資産価値の向上に繋がる一方で、住宅取得や賃貸コストの上昇といった課題も生じさせます。

いかがだったでしょうか?物価指数率と賃金上昇率を上回る路線価の上昇は色々と考えさせられますね。沖縄は今後も発展して行くと考えられますが、皆様のライフステージによって不動産の売買、活用、不動産の収益改善などを検討する事で対策可能ではないでしょうか?ご家族で話し合うきっかけとなれば幸いです。

今回は以上です。ありがとうございました。