(仮称)光牧港ビル新築工事 溶融亜鉛メッキについて – 株式会社東恩納組

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2017年12月5日営業

(仮称)光牧港ビル新築工事 溶融亜鉛メッキについて

皆さんお疲れ様です。工事部の伊地です。

もう今年も残り一ヶ月となりました。
思い残す事なく今年を終える様にしたいですね。
現場も新年を気持ち良く迎えられる様に、頑張りたいと思います。

さて今回は溶融亜鉛メッキについて投稿します。
どういったものなのかご存知の方もいると思いますが、説明していきたいと思います。

溶融亜鉛メッキは鋼材の防錆処理の一種です。防錆処理の種類は数々ありますが、その中でも溶融亜鉛メッキは性能も良く耐食性が大変優れています。

その溶融亜鉛メッキの鋼材への塗布する際の工程を紹介したいと思います。

まず、

1:脱脂
メッキ素材を、加温した苛性ソーダ水溶液に漬けて、表面に付いている油脂類などの汚れを完全に除去します。

2:水洗い
素材表面に付着している酸洗液を洗い流します。

3:フラックス処理
酸洗後のサビの発生を抑え、鉄と亜鉛の合金反応を促進させるため、加熱した塩化アンモニウム水溶液(フラックス)に漬けて、素地表面にフラックス皮膜を形成します。

4:乾燥
亜鉛の飛散(スプラッシュ)を抑えるために乾燥させさます。

5:メッキ
メッキ素材を、溶融した亜鉛浴の中に漬けてめっき皮膜を形成します。
メッキ素材の材質や形状寸法などの応じて最適のメッキ条件を選択します。

6:冷却
メッキされた製品を温水で冷却します。この冷却によって、鉄と亜鉛の合金層の成長を抑えます。

メッキ処理の工程については以上です。

そこでこの溶融亜鉛メッキ処理を行った鋼材をどこで使用するかと言いますと、僕が配属している現場では外部階段や庇の補強の吊り材などで使用しています。

外部階段は仕上げ後もその鋼材は外部に露出仕上げですので、サビの侵食を防ぐためにメッキ処理を行っています。庇の補強も同様です。

特に沖縄では塩害被害が多いため、露出仕上げの鋼材はほぼメッキ処理を行います。

この溶融亜鉛メッキにも建築では規定があり、鋼材の厚みでメッキの塗膜厚みも変わっていきます。もし誤った処理を行うと防錆期間が急激に減り、鋼材の品質も下がります。

メッキ処理はとても金額的にも高いので、こういった誤りがないかも施工前に製品検査や、現場に搬入後も、伝票を確認し、しっかり鋼材に対して亜鉛メッキの皮膜を確保できているかも確認します。

今回はここまでにします。

しっかりと品質の高い建築物を建てるために、色々気になった事は勉強して自分のこの先の為になる様頑張りたいと思います。

まだまだ勉強不足ですが、先輩方に追いつけるように精進します。

次回も現場で気になった事は調べてまた勉強した事を投稿したいと思います。

以上、入社3年目、工事部の伊地からでした。
ありがとうございます。

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