北谷1丁目マンション計画より
皆さんこんにちは。建築部の大城です。
北谷1丁目マンション計画の現場では、基礎の掘削工事も終わり、本格的な基礎工事、躯体工事を進めています。
今回は杭頭補強筋について綴っていきたいと思います。
当現場は、建物を支える地層(支持層)が地下40m程のところに存在するため、杭で建物を支える「杭基礎」と呼ばれる基礎構造をしています。
杭と建物を一体化、応力を伝達させるために、杭の頭部に「杭頭補強筋」と呼ばれる鉄筋を追加します。
当現場では杭頭の側面に杭頭補強筋を溶接にて追加しました。
今回使用した補強筋は、コンクリート用の鋼材で最も強いSD495のD41(相当)を使用しました。また、溶接材も同強度の物を使用し、溶接は2層、強固に取り付けています。
前回のおもろまち三丁目現場では、杭頭部の端面にスタッド溶接にて補強筋を取り付けました。スタッド溶接は一瞬で溶接が完了するため、前回と今回で施工スピードの違いに驚かされました。
また、当社施工のブランシエラ那覇高良では、杭頭補強筋を使用しない「F.T.Pile構法」を採用していました。こちらは杭頭にテーパー上の蓋(キャップ)を取り付け半剛接合方式とするため、杭頭部への曲げモーメントを軽減し、杭の破損を防ぐ効果があります。
建物の大きさや杭に伝わる応力の大きさによって、接合方式や溶接方法、補強筋の大きさが変わってきます。他にも様々な工法があるので、学んでいきたいと思います。
今回もブログを読んで頂き、ありがとうございました。