吸音、遮音 – 株式会社東恩納組

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2024年4月30日建築部

吸音、遮音

皆さんこんにちは。建築部の新垣(仁)です。

今現在、僕は7月にある1級建築施工管理技士の1次試験に向け試験対策を頑張っているのですがその際にでてきた

吸音、遮音について触れていきたいと思います。

 

まず「吸音」、「遮音」とは

 

・遮音とは

「遮音」とは、防音をする方法のひとつであり、具体的には空気中で伝わってくる音を遮断して、外へ音が透過しないようにする方法を指す言葉です。

遮音は防音対策の中でも、最も簡単に行える手段のひとつだとされています。

遮音のメカニズムは、伝わってくる音を跳ね返すことで、音を遮断させるというものです。外に漏れてしまう音の大きさが、小さければ小さいほど遮音性が高いという評価になります。音漏れの心配が少なくなるのがメリットですが、あまり遮音性を高めてしまうと、室内で必要以上に音が反響してしまうリスクもあるので、結果として音が聞き取りにくくなったり、聞こえる音そのものが元の音と変わってしまったりする場合があります。

 

 

 

 

 

・吸音とは

「吸音」も遮音と同じく防音をするための方法です。音を吸収することで音の反射を防ぎ、音が室外に透過することを防いだり、音を発している室内における音の反響を抑える方法を指す言葉です。

吸音のメカニズムは、細かい穴(細孔)がたくさんある素材によって、音を取り込み、その中で拡散させることで音を吸収させるものです。

吸収によって反射する音の大きさが小さければ小さいほど、吸音性が高いという評価になります。 外に音が漏れず、かつ室内でも音がクリアに聞こえるのが特徴。

反面、吸音性を高めすぎてしまうと、反響音がまったくなくなり物足りないと感じてしまうケースもあるようです。

 

 

 

 

 

それぞれの用途について!

「吸音材」

吸音材の主な用途は、音の反響を減らすことです。

例えば、コンサートホールや劇場では、音の反射を抑えるために吸音材が設置されています。

また、音響工学の分野でも吸音材が活用されており、音のクオリティを向上させる役割を果たしています。

 

「遮音材」

遮音材の主な用途は、騒音の軽減です。

特に都市部や交通量の多い道路沿いの建物では、外部の騒音を遮断するために遮音材が使用されます。

また、音楽スタジオや映画館などの音響設備にも遮音材が使われています。

 

さて、ここで一つ問題を出したいと思います。

吸音及び遮音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  1 .
吸音材は、音響透過率が高いため、遮音性能は低い。
  2 .
多孔質の吸音材は、一般に低音域より高音域の吸音に効果がある。
 3 .
単層壁において、面密度が大きいほど、音響透過損失は小さくなる。
4 .
室間音圧レベル差の遮音等級はD値で表され、D値が大きいほど遮音性能は高い。
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正解は3です。
面密度が大きいほど、音響透過損失は大きくなるので3が間違いということになります。
今回はここまで。吸音と遮音に触れた内容でしたがどうだったでしょうか。
吸音と遮音、それぞれ用途にあった防音対策で快適な生活を!
以上新垣(仁)でした。