土壌処理について – 株式会社東恩納組

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2025年4月22日建築部

土壌処理について

皆さんこんにちは!建築部の新垣(元)です。

今回のブログは土壌処理についてお伝えしていきたいと思います。

まず始めに土壌処理とは、土壌の状態を改善・改良する為に行う人工的な処理の事です。目的によって処理の内容や方法が異なりますが、病原菌・害虫の除去、有害物質の除染、土壌の性質の調整や強化などがあるそうです。

 

主な目的ごとの分類として、1つ目に農業・園芸における土壌処理があります。

目的として、土壌中の病原菌・線虫・害虫・雑草の種などの除去、作物に適した栄養状態・pH・水はけの確保などがあります。

 

2つ目は環境浄化における土壌処理(汚染土壌の浄化)があります。

目的として、工場跡地、ガソリンスタンド跡地などの重金属、油、化学物質による 汚染を除去するといった事ができます。

 

3つ目は建設分野における土壌処理(地盤改良)です。

目的として、地盤が軟弱な場合、建物の不同沈下や倒壊リスクがある為、支持力の向上・地盤の均質化・変形抑制が求められる。

 

最後、4つ目に防蟻土壌処理(シロアリ対策)というのがあります。

この処理方法は名前でも分かる通り、建物の床下や周辺の土壌に防蟻(シロアリ防止)薬剤を処理することで、木材を食べて

建物に被害を及ばすシロアリの侵入・加害を防ぐ方法です。

↑の写真は面状処理と帯状処理の状況写真となっています。

面状と帯状で分けられている理由として、面状処理は床下全体を薬剤で処理することで、あらゆる方向からの侵入をブロックし

処理します。

続いて帯状処理は、基礎コンクリートの立上り部、配管廻り、隙間など侵入リスクの高い箇所を重点的に処理し建物をシロアリ

から防ぎます。

この防蟻処理には土壌のみならず、建物に使用される木材自体にも処理し、木材がシロアリに食べられにくくする木部処理といった

方法もあります。

↑の写真は窯の中で木材に防蟻処理を行った後の窯出し状況の写真となります。

 

今回土壌処理について簡単に説明しましたが、自分自身もっと詳細に分かるよう勉強していきたいと思います。

 

以上建築部の新垣でした。