地震に耐えるにはどうやるの? – 株式会社東恩納組

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2023年7月7日建築部

地震に耐えるにはどうやるの?

こんにちは!
建築部新城です!

最近では技術が発展したおかげで、自然災害をある程度予測することが可能になりました。ですが地震だけはどうしても数秒前~数分前の予測になってしまいます。また規模も広範囲で、直ぐに行動を起こすのが非常に難しいです。
建築物はそんな地震に耐えなければなりません!

そこで地震に対してどういう対策をしているのか書いていくために、今回は『耐震設計』について書いていきます!

まず、耐震設計には大きく分けて2段階ありそれをすべてクリアしなければなりません。

step.1 一次設計
 構造耐力上主要な部分(基礎、床、柱、壁、梁等の構造体)が中程度の地震(震度5強以下)によって損傷しないこと

つまり震度5以下の地震に対して、ほぼ無傷で以前同様の生活が遅れる状態になる建物でなくていけません。

step.2 二次設計
 構造耐力上主要な部分が最大級の地震(震度7以上)によって、倒壊又は崩壊しないこと。

これは、ひび割れや多少の欠損は起こしたとしても、崩壊や倒壊はせずに中の人が地震終了までに無事に脱出できるような建物でなくてはいけません。

以上の二つをクリアしない限り建物は建てれません!
ちなみに、地震の強さを表すのによく『マグニチュード』と『震度』が使われますが、ちゃんと違いがあるのはご存じですか?

・マグニチュード
 地震の震源そのものの強さを表しています。
・震度
 地震が起こる際に地表面で発生する揺れの強さを表しています。

つまり、マグニチュードがどんなに強かろうが、震源から遠ければ震度は弱く近いと震度も大きくなるということです。
なので耐震設計では震度を用いて設計を行います。

さらにもう一つ予備知識として世界で一番地震の多い国は中国だそうで、2位はインドネシア、3位はイラン、4位が日本だそうです。

内容を戻しますが、次は一次設計と二次設計の内容について少し書いていきます。

●一次設計
 損傷しないために確認する項目は、
・部材の応力度が許容応力度以下にする
・使用上の支障防止の確認(梁や床のたわみの確認)
・屋根ふき材の等の構造計算(建築基準法施工令3章1~8節)
の上記3項目です。

●二次設計
 二次設計にはルートと呼ばれる項目が①~③まであり、それぞれ、
・ルート①(中小規模建築物に対しての既定)
・ルート②(高層規模建築物に対しての既定)
・ルート③(超高層規模建築物に対しての既定)

どちらも細かい規定があるのですが、次回の楽しみに取っておきます!

これだけの計算をクリアしてようやく建物を建てることができるのです!
次回は一次設計についてより細かく解説していきますのでよかったら読んでください!

建築部新城でした!