基礎工事② – 株式会社東恩納組

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2016年3月23日建築部

基礎工事②

こんにちは。工事部の神谷です。

今回は、基礎工事が完了するまでの流れを説明しようと思います。

基礎工事の流れとして、1地縄張り、2遣り方、3根切り工事、4砕石敷き込み、5捨てコンクリート打ち、6型枠建込(外周部)、7鉄筋配筋、8コンクリート打設(外周部)、9型枠建込(内部)、10コンクリート打設(内部)、11養生、型枠解体。
上記の順番で基礎工事が行われていくのですが、まず、地縄張りとは何か説明いたします。

地縄張りとは、建物が敷地に対してどのように建てられるのかを確認する工事です。
工事の方法は、設計図を確認しながら敷地内の建物が建つ部分の外周部に水糸を張り、実際に建物が建つ位置を確認できるようにするものです。

この工事の時に現場でベンチマーク(BM)を定めます。(ベンチマークとは建築工事を行う場合に建物の基準位置や基準高を決めるための原点のことです。現場にもよりますがマンホールなどをベンチマークに定めることが多いです。)
そこから、一定の高さをGLとします。(GLとは建物の基準となる高さのことです。)設計の段階でもGL(SGL)を定められていますが、これを現場でどこにするかを決めます。
地縄張りのチェックポイントは境界と建物の位置関係をしっかりと確認することが大切です。これをしっかり確認していないと、隣地との距離が近すぎたり、建物と外壁の間が狭くて通れない等の問題が起きる可能性があります。
次に行われる工事が遣り方です。
遣り方とは、建物の位置や基礎の高さ、水平などを決めるもので地縄張りの外側50~100cmに木杭を差し、GLから50~70cm上がった場所で平行に貫き板で地縄張りの外側に囲いを
造る工事です。

遣り方を基準として基礎工事を行うのでとても大事な工程です。
遣り方のチェックポイントは杭と貫き板がしっかり直線、直角、水平になっているかを確認する必要があります。これが極端にずれていると、基礎の高さや建物の位置がずれる可能性もありますのでしっかり確認する必要があります。

イメージ図↓
ファイル 856-1.png

地縄張りと遣り方がいい加減な状態で工事を始めると後から大事になりますので、しっかりと確認しながら丁寧に工事をすることが大切です。

今回はここで終わります。
次回も基礎工事の続きを書きたいと思います。
以上。工事部の神谷でした。

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