墨出し – 株式会社東恩納組

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2015年9月3日建築部

墨出し

お疲れ様です。山城です。

もう9月ですがまだまだ暑い日が続いています。皆さん体調は大丈夫でしょうか。

さて僕の現場では土工事が終わり、そろそろ躯体工事が始る予定です。
なので今回は図面通りの寸法や長さをどうやって決めているか、
簡単にですが、紹介したいと思います。

設計図面には建物の基準となる基準線があります。
この基準線から壁まで○○mm、柱まで○○mmなど
基準線から壁や柱の寸法が記入されています。
基準線はポイント同士を結んで出します。
図面上では柱の中や壁の芯に基準線を重ねて引くことが出来ますが、
現場では、障害物やあったり、壁の中や柱の中に基準線があることで
線を引くことが出来ない場合があります。

ファイル 723-1.jpg
なので、2つの点を互いに見通すことが出来る場所に移動して、
仮設の基準墨を出します。この仮設の基準線を現場では「逃げ墨」と呼んでいます。

ファイル 723-2.jpg

そして、その逃げ墨から柱や壁などの躯体の位置を出していきます。
ファイル 723-3.jpg

ファイル 723-4.jpg

建物の墨出し作業は躯体の精度に大きく影響してくるので、常に
確認作業を行い、ミスが無いようにします。
平面の図面を、実際の形として作っていき、完成させるという目的のため
皆でいろいろ協力してアイデアを出し合うというのは、
僕達の仕事の面白さなのかなと、ふと思いました。
そういう僕達施工業者の他にはない個性的な面を、
もっと勉強して好きになれるようになりたいです。

また今紹介した逃げ墨の例もそうだし、現場で生まれたいろいろな経験とか知恵を先輩から色々学び、
自分の技にして、大事にしていきたいなと思いました。

以上山城でした。