外壁改修工事 – 株式会社東恩納組

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2023年3月8日建築部

外壁改修工事

みなさんこんにちは、営業部の宇江城です。
今回はコンクリートの建物の外壁改修工事について掲載します。
外壁改修工事と聞いたら塗装工事をイメージすると思いますが、塗装工事を行う前のコンクリート下地の改修・修繕がとても重要となります。

下地にひび割れが生じていたり、欠損があったりすると、それを修繕せずに塗装工事を行っても建物の構造体の劣化進行の抑制・耐久性の回復や向上は見込まれないためしっかりとした修繕が必要となります。

まず初めに、鉄筋コンクリート造の説明をします。

 

コンクリートは圧縮に強いが引張には弱く、鉄筋は圧縮には弱いが引張には強いという特徴があります。この2つの部材はお互いの欠点を補い圧縮及び引張に強い部材(鉄筋コンクリート)となります。鉄筋は熱に弱く空気にさらされると錆びて腐食するという性質があり、その性質を耐火性がありアルカリ性のコンクリートが保護しています。
また、2つの部材の熱膨張率はほぼ等しく熱による膨張や収縮にも同調します。

コンクリートのひび割れの原因としては、材料、施工、環境、構造や外力によるものがありますが、比較的多いひび割れとして乾燥収縮によるひび割れやコンクリートの中性化によるひび割れ、施工不良によるひび割れなどがあります。

そのようなひび割れの改修方法を説明していきます。

ひび割れ部の改修方法として
①エポキシ樹脂注入工法があり、ひび割れにエポキシ樹脂を注入し修繕する工法です。
 手動式や自動式低圧工法がありますが、ひび割れ幅が0.2mm以上 1.0mm以下の場合に適用されます。

  

②Uカットシール充填工法はひび割れ部に電動カッターなどで幅10mm程度、深さ10~15mm程度にU字型の溝切りを行いシーリング材を充填する工法です。
 ひび割れ幅が1.0mmをこえるものや挙動するひび割れに適用されます。

③シール工法は、ひび割れ幅が0.2mm未満の微細なひび割れの改修に適しており、一時的な漏水防止処理も可能となります。

 

欠損部の改修工法として
①エポキシ樹脂モルタル充填工法があり、比較的深く大きな欠損部に適しており、最大仕上厚さが30mmを超える場合に使用されます。
②ポリマーセメントモルタル充填工法とは、コンクリート表面の軽微なはがれや比較的浅い欠損部に使用され、最大仕上厚さは30mm程度以下とされています。

このように、外壁の改修工事を行う際には、塗装工事を行う前にコンクリート躯体のひび割れや、欠損部をしっかりとした工法で修繕し構造体を元の状態に戻す必要があります。下地処理を怠ると建物の耐久性は衰え築年数が経過すると大きな欠損を発生させる恐れがあります。適切な工法で処理を行い建物の耐久性を向上させ建物の高寿命化を図るようにしましょう。

外壁塗装や建物の修繕でお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。