実は隣に音が漏れている!? – 株式会社東恩納組

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2022年10月12日建築部

実は隣に音が漏れている!?

こんにちは!

建築部の新城です!

今回は音についてです。

自然界において無音というのは存在しないといわれています。
木々が揺れて葉が擦れる音や、水の流れる音等の何かしらの音は存在しており、生き物の全てがそれを当たり前のように生活しています。
ただ無音の空間を作り出すのは可能で、その代表例として無響室(むきょうしつ)が挙げられます。
この無響室は壁、床、天井全てを高い吸音性のある資材で作り、さらにその表面に吸音材を敷き詰めた部屋の事で、外の音が届かないどころか、中の音も全く響かない状態になっているようです。

その中に無音の状態で1時間もいると発狂してしまうとか。。。

まぁ無響室は置いといて、それぐらい音というのは生きているうえで密接に関わってきます。
ただ、嫌な音もありますよね?
黒板を爪でひっかく音や、蚊の羽音等々、、、
その中でもよく聞く不快音といえば、『隣人の生活音』じゃないでしょうか。

しかしこの『隣人の生活音』は他の不快音とは違った理由で不快感を感じており、周波数的に不快に感じる音がある中、この音は心的状況によって大きく左右されます。
日頃はそこまで感じないのに対し、仕事や勉強の終わった後、人間関係や極度の緊張からくるストレス等で急激に感覚が強まり気になってしまう。実際にこれは聴覚過敏という一種の病気として知られています。

こういった人がいる中で自分は関係ないというわけにはいきません!

そこで前置きが長くなりましたが、今回は生活音が響いてしまう原因やその予防や対策を書いていきます!

基本的に響く生活音は2種類あります。

・重量衝撃音(足音等の低く鈍い音)
・軽量衝撃音(金属や陶器を落した高い音)

軽量衝撃音はそこまで頻度がないと思いますが、重量衝撃音は子供がいる家庭ならまずよく出てしまう音です。

この生活音はある一定の大きさから騒音になってしまいます。

環境省が定めている数値では昼間で56㏈以上、夜間は46㏈以上が騒音に該当します。
例えると、56㏈はデパートの店内と同じ程度46㏈はエアコンの室外機と同じだそうです。
確かに隣からデパートにいるかのような喧騒があると怖いですね(笑)

次は隣人に迷惑かけないための予防です。
まず最近のマンションや、アパートにはあらかじめ予防されたものもあります。
浮き床です!

浮き床とは、構造体の床の上に緩衝材を敷き込み、上をコンクリートで覆ったり、床材で覆ったりする工法です。
この緩衝材と緩衝材の間にある空気がバネのような働きをし、衝撃と音を吸収するというもので、これであれば軽量、重量衝撃音共に有効でかなり良い結果を期待できます。つまり床を分離させちゃいます!
他にも置床工法のような床を浮かせる工法もあるのですが、こういった間に空間を確保してしまう工法だと、太鼓現象や、共振現象とそこまで防音に対して期待できない現象が起きるため、防音を重視するのであればあまりお勧めできません。

こんなの今からじゃどうしようもないじゃない!と思う方もいると思いますので簡単な予防もお教えします!

その予防は、絨毯やマット等の敷物を敷く!なんですが、
実はこれそこまで劇的な効果は期待できないんです!
マット等の敷物や畳もそうなんですが、軽量衝撃音に対しては絶大な効果を発揮しますが、子供の飛び跳ね等の重量衝撃音は吸収しきれずに響いてしまいます
しかし、最近では厚みのあるもので響かないように工夫がされたものも出ています。クッションで、厚みがあればあるほど効果としては大きいので、こういったものはおすすめです!

個人的には『床を全てマットレスにし、防音バッチリ!どこでも寝れる!』を推奨しています。

まさに夢のような空間です!(笑)

今回は以上になりますが、、次回は壁についても触れていこうと思います!

建築部 新城でした!