密粒度アスファルト舗装について – 株式会社東恩納組

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2023年11月29日建築部

密粒度アスファルト舗装について

皆さんこんにちは!建築部の新垣(元)です。

 

今回のブログは、密粒度アスファルト舗装について書いていきたいと思います。

 

よく普段の日常生活で見かけるアスファルトですが、どの様な特徴があって駐車場や道路などに利用されているか皆さん知っていますか?

 

始めに、アスファルトは大きく分けて天然に存在する「天然アスファルト」と、原油を精製して製造する「石油アスファルト」の2種類があり、

日本では一般的に石油アスファルトが利用されています。

 

今回はそのアスファルトの舗装の中でも一番王道な密粒度アスファルト舗装について皆さんにお伝えしたいと思います。

 

まず密粒度アスファルト舗装の特徴をお伝えします。

 

一つ目に施工費が安価というのが挙げられます。

他の舗装工事などとは違く鉄筋などといった材料を一切使わない為、使う部材や材料が少なく施工できる分、施工費を他と比べて抑える事ができます。

 

他にアスファルト混合物は、冷えると固まりやすい特徴もあるため、施工が終了すると数時間後には通行が可能となります。

 

決め手として、アスファルトには排水のための小さな穴が空いており、車の走行で生じた音や振動から逃げる効果があります。アスファルト混合物の柔らかな特徴は、音の振動が伝わりにくく、さまざまな面から騒音や振動を防ぐことが可能となっています。

 

反対にデメリットとして、先程特徴の一つとして挙げたアスファルト混合物が柔らかいという特徴は、熱をためやすい性質から夏場は

高温になりやすく、変形する可能性があるといわれています。

 

他に、アスファルトは寿命が短い為さまざまな損傷による補修には費用がかかり、時にはコンクリート舗装よりも費用が上回ることもあるそうです。

 

次に、施工順序をお伝えしたいと思います。

まず始めに、アスファルトを敷く前に路盤材(砕石orクラッシャー)と呼ばれる粒状の材料を、ロードローラやプレート等で地面に敷均し、

路盤を整正、転圧します。これを不陸整正といいます。

 

次に乳剤を散布します。

舗装前に乳剤を散布するメリットとしていくつかあります。

一つ目に耐久性の向上です。乳剤は舗装面に浸透し、舗装面を強化する効果があります。

二つ目に施工性の向上です。乳剤を舗装面に均一に散布する事で施工性が向上し、凹凸を埋めることもできるそうです。

他にも防水性の向上や、環境への考慮などがあります。

 

上の2つの工程が終わりやっとアスファルト舗装に移ります。

舗装を行う上で敷均して転圧して終わりではなく、全部で4回に分けて温度測定を行います。

まずアスファルトが現場に到着した時点で到着温度を測ります。

到着後、アスファルトを投入して、敷均し専用機械アスファルトフィニッシャーで均一に敷均すと、2回目の敷均し温度を測ります。

一次転圧後に3回目の測定、二次転圧後に4回目の測定を行います。

 

温度測定の一般的な管理値は次になります。

到着温度  :160℃前後

敷均し温度 :110℃以上

一次転圧後温度:110~140℃

二次転圧後温度:70℃~90℃

 

今回密粒度アスファルト舗装についてお伝えしましたが、まだ他にも色々な種類のアスファルト舗装がある為、

次の機会にお伝えしたいと思います。

 

以上、建築部新垣でした。