構造スリットについて – 株式会社東恩納組

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2026年1月14日建築部

構造スリットについて

皆さんこんにちは!建築部の新垣(元)です。

今回のブログは、構造スリットについてお伝えしていきたいと思います。

 

構造スリットとは、建築物の柱・梁・壁・床などの構造部材の間に、あらかじめ隙間や切れ目を設けて、力が直接伝わらないようにする為の設計上の工夫となっています。

 

主に鉄筋コンクリート造の建物で用いられ、地震時や温度変化、コンクリートの乾燥収縮などによって生じる無理な力を逃がし、建物の損傷を防ぐことを目的としています。

 

建物には構造的に重要な柱や梁のほかに、腰壁・垂れ壁・雑壁といった本来は荷重を支えない壁が存在し、

これらの壁が柱や梁と一体化してしまうと、柱の変形が妨げられ、柱の有効な長さが短くなる「短柱化」が起き、

地震時にせん断破壊を起こしやすく、建物全体の耐震性を大きく低下させる危険があります。

 

こうしたことから構造スリットは、壁と柱・梁を切り離すことで、柱が本来のしなやかな動きを保ち、地震の揺れに対して粘り強く抵抗できるようにする重要な役割を持つ部材となっております。

 

構造スリットには方向による種類があり、代表的なものに水平スリットと垂直スリットというものがあります。

水平スリットは、腰壁や垂れ壁と柱・梁の境界部分に横方向に設けられ、上下の部材が一体となって力を受けないようにします。

一方、垂直スリットは、耐震壁や雑壁の端部と柱の間に縦方向に設けられ、壁に作用した地震力が柱に直接伝わるのを防ぎます。

最後に...

構造スリットについて説明してきましたが、仕上げ上は目地として処理されることが多く、完成後は目立たない存在の構造スリット

ですが、防火・防水・遮音・意匠などにも配慮して設計・施工され、目に見えにくい部分ではあるものの

建物の安全性と耐震性能を支える非常に重要な役割を担っている存在という事が分かりますね!!

 

今回はここまで以上新垣でした。