毎日急行物流倉庫新築工事(造成)より – 株式会社東恩納組

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2022年2月7日建築部

毎日急行物流倉庫新築工事(造成)より

みなさん、こんにちは。建築部の当銘です。

この前が年明けだったのに、気づけばもう2月。

早いと感じるのは私だけでしょうか?

 

 

 

さて、久々に現場写真をUPしたいと思います。

毎日急行物流倉庫新築工事(造成)、工事が完了しました。

現在は、建築工事を別会社が行っております。

入社して初めての現場だったので、学ぶことがたくさんありました。

工事途中からの配属ではありましたが、無事に完了し、最後まで関われてよかったと思います。

 

 

 

それでは、ブログの本題に入っていこうと思います。

今回は表面気泡についてです。

【表面気泡】

・コンクリートの表面にポツポツとある小さい穴のことで、ピンホールとも言われます。

 

【原因】

・打設時にコンクリートの中にある気泡(空気やブリーディング水)が、締固めによって上手く抜けていかず、残ってしまうことが原因です。

→型枠に傾斜があるほど、気泡は抜けにくい。

(棒状バイブレーターは真っ直ぐ入れることが基本であるため)

 

【表面気泡を防ぐ方法】

表面気泡を防ぐためには、気泡がしっかり抜けるように施工することが大事です。

以下にいくつか挙げてみます。

 

①壁用バイブレーター(型枠振動機)や木づちを併用

棒状バイブレーター(内部振動機)の動きに合わせて、型枠の外側から壁用バイブレーター(型枠振動機)や木づちを使って締固めを行います。

型枠に傾斜がある場合は、棒状バイブレーターが真っ直ぐ入らない部分があるので、その補助として壁用バイブレーターや木づちを併用します。

また、型枠に傾斜がなくとも、高い壁や柱の場合には、壁用バイブレーターや木づちを併用することで、表面気泡の発生を防げます。

・棒状バイブレーターの振動時間は5~15秒程度。

(過度の振動はコンクリート内の材料を分離させ、不均一になる)

(目安:スランプ値が大きい→5秒、スランプ値が小さい→15秒)

    

 

②打込み厚さを薄くする

打込み厚さは1層40~50㎝以下が基本となっていますが、型枠に傾斜がある場合には、基本よりも少し薄くすることで、空気やブリーディング水が抜けやすくなると考えられます。

・筒先から打込み面までの高さは1.5m以下。

(落下の衝撃が強いと、コンクリートの材料分離が起きてしまうため、出来るだけ低い方が良い)

・バイブレーターは必ず縦に真っ直ぐ入れ、徐々に引き抜いていき、引き抜いた後に穴が残らないようにする。

(気泡を抜いているということを念頭に置く)

・バイブレーター挿入中の横移動は厳禁。

(動きにくい骨材が残り、動きやすいモルタルだけが移動してしまうという材料分離が起こるため)

・バイブレーターの挿入間隔は、一般的には50㎝以下。

(バイブレーターの棒径や振動数などによって振動範囲が変わるため、使用する棒径に適した挿入間隔で締固めを行うこと)

(例:長さ60~80㎝で棒径45㎜の場合、挿入間隔は60㎝以下)

・2層目以降は下層のコンクリートに10㎝程度挿入させる。

(上下層のコンクリートを一体化させるため)

 

③打上がり速度を遅くする

型枠に傾斜があると気泡が抜けにくいため、打上がり速度を通常より遅く、ゆっくり打込みます。

・2層以上分けて打込む場合、許容打重ね時間の間隔は、外気温25℃以下の場合は2.5時間、25℃を超える場合は2時間

(コールドジョイントが起きないようにすること)

・打上がり速度の標準は、30分あたり1.0~1.5m程度。

(断面の大きさや締固め方法などによって適した速度を検討すること)

④スページング器具を使用

バイブレーターだけに頼った気泡の除去は、過度な振動を与える可能性があるため、必要に応じてスペーシング器具の使用を検討すること。

スページング器具→型枠に沿って挿入することで、効率的に気泡を除去できる器具のこと。電動式と手動式があります。

・軽便バイブレーター

  

・ピカコン

〈使用例〉 ※「株式会社 らく~だ」より引用

   

 

 

 

今回はこれで以上となります。

寒い日々が続いておりますが、定期的な換気をお忘れなく!

コロナ対策しっかりやっていきましょう。