海岸工事について – 株式会社東恩納組

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2024年4月8日土木部

海岸工事について

皆さんこんにちは、土木部比嘉です。

現在私は、おもろまちの建築現場に応援で配属されています。現場内にレッカーをセットできないため現場前の道路を通行止にしてレッカーをセットしています。現場周辺も交通量がとても多いので事故がおきないよう気を引き締めていきます。

今回は、 海岸工事について気になって勉強したので、皆さんに共有します。

まず、海岸工事についてご存知でしょうか。

海岸工事

海岸工事とは、外洋からの波が港に与える影響をおさえたり、高波が海岸を浸食しないように対策したり、あるいは高波や高潮・津波などによって引き起こされる災害を事前に防ぐための対策をすることを海岸工事といいます。堤防の設置や修繕などが、海岸工事のおもな施工内容です。海岸の整備をするためには、潜水をして工事を進めなくてはならない場合もあります。そのため、命にかかわる危険性が存在しているため、海岸工事は危険な工事です。

海岸工事はいろいろあります。今回は3つ紹介します。

堤防・護岸工事

場所打ちコンクリートやコンクリートブロック積みといった構造物を、海岸線に設置する工事です。津波や高潮、波浪などからの防御、そして陸部分への浸食をせきとめるために施工されるもの。まとめると、堤防工事は構造物で陸部分を守る工事、そして、護岸工事は海岸が浸食されないようにするための補強工事、ということになります。

人工リーフ工事

人工的な浅瀬をつくる工事のことを、人工リーフ工事といいます。波打ち際からはなれた沖に、波打ち際のラインとできるだけ平行になるように、構造物(人工リーフ)を設けていきます。人工リーフは、消波や防波を目的とした構造物で、マウンド状になるように積み上げた砕石および自然石、そして表面の吸い出し防止材から成る構造物です。

また、人工リーフは海の美しい景観を損ねないようにするため、堤体が水面下に位置するように設置されています。このことから、人工リーフは「潜堤(せんてい)」と呼ばれることもあります。

養浜工事

すでに浸食されてしまった海岸におこなう工事です。砂浜の消波能力が低下している状態なので、それを向上させるために、砂・土砂を供給していきます。養浜工事で使用される砂や土砂には、ダムやトンネルなどの公共工事によって生じた土や、浚渫工事で排出された土砂などが利用されることもあります。その場合、利用する土や土砂の選定は、学識者・漁業関係者たちによる協議で決定されます。

 

まとめ

海岸工事は高い専門性が求められる土木工事です。また、その施工管理においては、複雑な原価管理や工程管理も求められます。決して簡単な仕事ではありません。安全に工事を進められるよう、充分な知識を身につけておくことが大切です。

今回はここまでにします。

新年度になり、新たな環境になる方もいると思いますが日々努力しながらお互い頑張っていきましょう。

以上、土木部比嘉でした。