石材について – 株式会社東恩納組

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2025年8月25日建築部

石材について

皆さんこんにちは、建築部の富田です。

今回は、石材について掲載します。

【 石材とは 】

石材とは、天然の岩石を加工して作られた建築資材の事です。

耐久性や美観性に優れているため、内装や外装などさまざまな場所で使用されます。

 

石材は、30種類以上の豊富な種類を有していますが、その形成方法によって以下の3つに分類することができます。

 

①火成岩

火成岩とはマグマが地中で冷えて固まって形成された岩石です。

火成岩は、マグマが地表近くで急激に冷え固まってできる「火山岩」と、マグマが地下深くでゆっくり冷え固まってできる「深成岩」に分かれ、それぞれ異なる特徴を持っています。

代表的な石材としては花崗岩、安山岩が挙げられます。

 

②堆積岩

堆積岩とは砂や泥などが圧縮されて固まった岩石です。

色彩や模様が豊富で、さまざまな使い道があります。

代表的な石材としては石灰岩、砂岩、粘板岩が挙げられます。

 

③変成岩

変成岩とは既存の岩石が熱や圧力により変質した岩石です。

比較的硬度が軟らかく、特徴的な模様が入っています。

代表的な石材としては大理石が挙げられます。

 

【 代表的な石材とその特徴について 】

建築においてよく使用される石材については、以下の6つが挙げられます。

 

①花崗岩

火成岩の一種で、御影石(みかげいし)とも呼ばれます。

マグマが時間をかけて冷えて形成される石材で、他の石材よりも硬度が高く、耐久性に優れています。また見た目についても色のバリエーションなどが豊富であることから、多く使用されています。

主に建物の外壁や玄関などで使用されており、墓石にもよく使用されています。

 

②安山岩

火成岩の一種で、灰褐色が特徴の石材です。

耐久性や耐火性に優れているほか、吸水性が低く滑りにくいので、建物の外装や石畳など幅広く使用されています。

 

③石灰岩

堆積岩の一種でライムストーンとも呼ばれます。

主に炭酸カルシウムからなる石材で貝や軽石、火山灰、火山砕屑物などが積み重なって形成されます。

建築用石材の中では最も軟らかく、吸水性が高いところが特徴です。

高い吸水性により割れやすく汚れやすいため外装には向いておらず、主に建物の内装や床材として使用されています。

 

④砂岩

堆積岩の一種で砂粒が圧縮されて形成された石材です。

軟質で加工しやすく、吸水性が高い点や、耐火性に優れていて酸にも強いという特徴があります。

凍結による破損や汚れが付着しやすい点から基本的には内装の壁などに使用されます。

 

⑤粘板岩

変成岩の一種でスレートとも呼ばれます。

粘土が沈殿して固まることで形成される石材で、防水性に優れており、加工もしやすいことから主に屋根材や床材として使用されます。

 

⑥大理石

変成岩の一種で石灰岩が高温高圧の環境下で変成作用を受けて再結晶化したものになります。

色や模様のバリエーションが豊富な点が特徴的で、高級感を演出することができるので内装材としてとても人気があります。

 

石材を選ぶ際は、見た目だけではなく石材の性質などをしっかり理解してその場所に適した石材を選定する必要があります。

 

今回はここまで。

以上、建築部 富田でした。

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