耐火性能と防火性能どう違う?
みなさんこんにちは!建築部 積算課 新城です。
冬に近づき、ここ最近は風が冷たくなってきました。冬といえば乾燥! 乾燥といえば肌や、のどのケアも大事ですが、 火災にも気を付けなければなりません。火に対する建物の対策の1つとして、耐火性能、防火性能というのがあります。
一度は聞いたことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この二つ、とても似ていますが、ちゃんと区別されているんです。今回はその違いについて少し書いていきたいと思います。
まず耐火性能とは、屋内、屋外で起きた火災の延焼を抑える能力のこと。
そして、防火性能は屋外で起きた火災の延焼を抑える能力のことをいいます。
わかりやすく説明しますと、まず耐火は建物の一部が燃えた時に、燃え広がったり建物の倒壊に耐える能力で、防火は燃えるのを防ぐ能力のことをいいます。
ちなみにこの二つは求められる能力のことで、この性能を発揮するためには決められた材料を使わなければなりません。
- 不燃材料
- 準不燃材料
- 難燃材料
上記の三つがその材料です。どんなものが上記の材料に認定されているのか、それには認定の基準があります。『燃えない、有害なガスを出さない、変形しない』の、この三つの条件を満たす時間が20分であれば不燃材料に、10分であれば準不燃材料に、5分であれば難燃材料になります。これらの材料を加えて初めて耐火性能、防火性能を得られるのです。
どんな物でも最終的には燃え、ガスを出し、変形したりします。『壊れない』、『燃えない』建築も大切ですが、全ての災害を予測できない以上、現在の建築では壊れたり、燃え広がるまでの時間が遅い建築も重視されています。そのおかげで、少しでも長い時間耐えて、逃げる時間を稼ぎ、人を守ることができます。そういった部分で耐火性能、防火性能が必要になってくるんです。
これから乾燥してきますので、火を使う際には十分気を付けていきましょう。
今回はここまでとさせていただきます。
建築部 積算課 新城でした!