花城クリニック新築工事
みなさんこんにちは。建築部の東恩納です。
時が経つのは早いもので新年が明け、1ヵ月が経ちました。みなさんどうお過ごしですか?
今回も、宜野湾市で建築中の現場、(仮称)花城クリニック新築工事現場よりお届けしたいと思います。
現在の進捗状況といたしまして、1階では内装工事(間仕切り壁石膏ボード張り・天井石膏ボード張り)の最終段階に入ってきています。2階は、アルミサッシ建付け・天井内配線・配管の最中です。
進捗状況は以上になりまして、今回のブログでは1階の内装工事の石膏ボード張りの1つの工法『GL工法』について紹介したいと思います。
GL工法とは、石膏等と接着剤を混ぜて練ったものを団子状にして、コンクリート壁面に直接、グリッド状に点付けし、その上からプラスターボード(石膏ボード)などを圧着する工法です。
石膏ボ−ドの石膏系接着剤による直張り工法である、GL工法は下記のような特徴があります。
メリットとしては
1.コンクリ−トの不陸直し、下地調整及び貼物下地骨組を必要としないため、作業が省力化されます。
2.下地にGLボンドをダンゴ状に塗りつけせっこうボ−ドを直接圧着するだけで、特殊な技術を必要としません。
デメリットとしては防音性能の低下があります。
コンクリート壁とボードの間に空間が出来ることにより、音が太鼓のように共鳴(共振)して増幅され、上下階・隣接住戸間の防音性能が低下することがあります。GL団子(※後ほど写真で説明します。)は乾燥して固化すると、モルタルのように硬くなり、固体音をダイレクトに伝達するためです。
施工手順を説明します。
1.下地面の付着物などを取り除き清掃する。
2.下地の凹凸を計算に入れて床、壁などに仕上げの墨出しを行う。
仕上がり面での寸法は、最低ボード厚+3mm以上であればよいが、標準として、9.5mmで20mm、12.5mmで25mmとする。
3.接着剤を水で練り合わせる。
練り具合は、やや固めにして、塗り付けた時点で、垂れない程度とする。
4.コテでコンクリ−ト面にダンゴ状に塗りつけていきます。
一度に塗る分量は、1時間以内に使い切れる量とする。
5.ボ−ドを壁に押しつけるようにし、軽く定規などでたたいて徐々に接着させながら、墨線に合わせていきます。
特に、ジョイント部分の目違いと壁面全体の不陸を確かめながら張付け作業を進めます。
下記写真は、GLボンド塗布状況です。
材料は、セメント袋(20kg)に入っています。
下記写真参照↓(クリック拡大)
この材料を水で混ぜ合わせ、団子状にして、コテで塗りつけます。
(上下左右にコテ圧をかけます。ボンドなのでくっつきます。)
団子の大きさは、10㎝*15cm程度です。
(※塗布量を減らすことは厳禁です)
GL団子拡大詳細図
その後、団子が乾く前に、ボードを貼り付けます。
貼り付ける際に、定規などを使用し、水平・垂直を取ります。
熟練された技術が必要です。
ボンドのピッチは、建築工事共通仕様書19章内装工事内の、表19.7.4 直張り用接着材の間隔(単位:mm)により規定されています。
施工箇所における接着材の間隔
ボード周辺部 150~200
床上1.2m以下の部分 200~250
床上1.2mを超える部分 250~300
この間隔でGLボンドを塗布していきボードを貼り付けて、次工程の仕上げ工事のクロス張りへ行く流れになります。
長くなりましたので、これで終わります。
以上入社4年目の東恩納でした。