花城クリニック現場より 5月近況報告 – 株式会社東恩納組

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2018年5月9日営業

花城クリニック現場より 5月近況報告

ブログをご覧の皆さん、お久しぶりです。建築部 上地 透です。

花城クリニック現場におきましては、昨年9月に工事の着手以来苦戦しながらも、何とか無事に工期内引渡しを実現でき一安心であります。追加で外構駐車場整備工事は現在継続中です。

参考までに完了全景写真をUPします

さて、今回のブログは”台風パート2”でお届けする予定でしたが、急きょ内容を変更しまして”磁気探査”をテーマに展開するとします。

早速ですが下記の2枚の新聞記事をUPします。

去る大戦で我が沖縄県には多くの負の遺産が未だに放置状態であり、上記の出来事は我々のような土建業には無視することのできない記事内容であります。私ごとになりますが、これまでに多くの新築工事に携わって来ましたがその度に記事のような恐怖と戦いながら着手に至った記憶があります。(公共工事は除く)

このような恐怖心を払拭するには今回のテーマ”磁気探査”業務が必要不可欠と言うわけなんですが、もちろん磁気探査業務にも費用がかかり、民間工事では殆ど無視されていたのが、県では上記の事故を受けて、民間工事にも補助事業を立ち上げたわけであります。磁気探査にも何種類かあり、ここでは主な磁気探査について確認していきます。

【水平探査】

主に不発爆弾や遺棄砲弾を対象とした陸上での調査方法で、比較的浅く(2m以内)に埋没した爆弾、砲弾を広い区域にわたって探査します。通常、検知器1本を使用し、0.5m毎に設定した測線上を等速で移動しながら磁気異常点を発見します。
さらに深くまで探査が必要な場合は0.5mずつ掘り下げ再度探査を繰り返し掘り下げていきます。人力でセンサーを持って歩き、データを記録して解析し磁気異常点としてまとめ、掘削して異常を確認します。

(下記に水平探査のイメージ図と作業風景をUPします。)

 

【鉛直探査】

主に陸上の場合において、地表面での探査(水平磁気探査)では不発弾が検出されず、深くまで貫入している恐れがある場合や、基礎杭を打設するなど地中深くまで工事する場合に鉛直磁気探査を行います。ボーリング孔を利用し、その中にセンサーを挿入し上下させ測定します。また、機械ボーリングの際は掘削の安全を図るため0.5m毎にセンサーを挿入し、下方に異常が無いか確認します。なお構造物の基礎や基礎くい等の位置深度等を調査する場合にも同様にこの調査方法を用います。

(下記に水平探査のイメージ図と作業風景をUPします。)

 

【確認探査】

実施された磁気測定記録を解析し磁気異常点の位置出しを行い、その付近を探査し異常点の位置を確認します。その時、人力での掘削が困難な場合は、機械を用い少量ずつ掘削しながら探査を行い、磁気異常物を確認します。確認されたものが、危険物以外の異常物であれば撤去し、不発弾等の危険物が確認された場合には、危険物は移動しないようにし、周囲に立ち入り禁止の柵等を設け直ちに関係機関に連絡します。

(下記に水平探査のイメージ図と作業風景をUPします。)

 

以上、主な磁気探査業務について勉強してきました。この他にも【海上探査】など特殊な探査業務もありますが、ここでは説明を省きますことをご了承下さい。なお、先頭でも述べたようにこのような探査業務には補助事業もあり、計画の予定のある方は是非、沖縄県のホームページを検索してみてはいかがでしょうか・・・・今回も長々となり申し訳ありませんでした。

以上、建築部 上地 透がお届けしました。

 

 

 

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