首里の現場より
皆さんこんにちは、建築部 東江です。
久しぶりの投稿になります。
現在、首里の現場に応援に来ています。
龍譚池の通り沿いに建築中で、もちろん赤瓦が使われます。
入り口には“ヒンプン”を作ります。
そこで今日は“ヒンプン”について学んでいきたいと思います。
知ってる方も多いと思いますがヒンプンとは、門と家との間に設けられる
「目隠し」のことです。
中国語の屏風(ピンプン)に由来するそうです。
「魔除け」という役割もありますが、通りからの目隠しと、
南風が屋敷へ抜けていくように設計されているそうです。(昔ながらの沖縄の住宅では)
魔除けの役割というのは、外から魔者が入ってくるのを防ぐためで、
魔物は直進しかできない為、ヒンプンがあると魔物を跳ね返すそうです。
沖縄の路地に「石敢當(いしがんとう)」と書かれた石の板などをよく見かけますが、
同じ役目を果たしています。
ヒンプンは、材料も形もいろいろのものがあって、瓦石垣、石積み、
一枚石、竹垣、生垣、板屏などがあります。
沖縄最大級のヒンプンは、本島の南城市玉城富里(たまぐすく ふさと)の
民家にあるそうです。(下写真)
こちらも有名なヒンプンです。名護のヒンプンガジュマル。
道路の中央で名護に魔物が入るのを防いでくれています。多分?
工事が完了したときには現場のヒンプンを紹介します。ご期待ください!
以上 建築部 東江でした。