室内換気! – 株式会社東恩納組

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2022年4月11日建築部

室内換気!

皆さんこんにちは!営業部の大城です!

新型コロナウイルスが発生し、手洗いやうがいだけでなく、適度な消毒、換気といった、新しい生活スタイルが定着しています。

今回はその中の「換気」について、着目したいと思います。

改めて「換気」と言われると、窓を開けて風を通す程度のイメージしかありませんが、

換気にも種類、役割、効果がありますので、各種紹介したいと思います。

換気の種類は、大きく「自然換気」と「機械換気」2種類に分けられます。

《自然換気とは》

  窓や扉等の隙間を通して、室内の空気(内気)と外気が自然に入れ替わる換気のことを指します。

  窓や扉等の隙間を風が通るだけでなく、温度差や圧力差による換気も自然換気に分類されます。

 □風力換気

    圧力の差で生じる空気の流れを上手く活用した換気方法です。

    建物が風を受ける場合、その周囲の空気に圧力の変動が生じます。

    風を受けている面は、風に押され続け空気が圧縮されるので、圧力が上昇します。(高圧)

    逆に風が通り抜ける面は、風が周囲の空気を引っ張っていくので、圧力が減少します。(低圧)

    空気は高圧から低圧に流れる性質がある為、この圧力差を利用した換気方法となります。

    天気図の高気圧から低気圧に風が流れるイメージが分かりやすいと思います。

 

 □温度差換気

    空気の温度差を上手く活用した換気方法です。

    暖かい空気と冷たい空気では質量(重さ)が異なります。

    空気を温めると体積は膨張しますが、質量は変わりません。そのため、結果的に空気は軽くなります。

    逆に空気を冷やすと体積は縮みますが、質量は変わりません。こちらは結果的に空気は重くなります。

    温められた空気は周りの空気より軽くなる為、上部へ移動するといった性質があります。

    室内で温められた空気が上部から排出され、下部から新しい空気が吸入されるイメージだとわかりやすいと思います。

《機械換気とは》

  ファン等の機械を使用し、強制的に換気を行う方法です。

  また、全ての建築物には、機械換気設備(24時間換気システム等)の設置が建築基準法にて義務付けられています。

  □第1種換気方式

     給気、排気ともに換気設備を使用した

     換気方式です。

     両方に換気設備を設置する為、コストが

     かかりますが、映画館や劇場等の

     換気面積が大きい個所で採用されています。

  □第2種換気方式

     給気のみ換気設備を使用した換気方式です。

     室内に空気を送る為、室内の空気は外に

     排出される動きが発生します。

     そのため、外気が侵入しにくくなります。

     (これを正圧と呼びます。)

     無菌室や手術室、食品加工工場等の

     浄化されていない空気を入れたくない場所に採用されています。

  □第3種換気方式

     排気のみ換気設備を使用した換気方式です。

     室内から空気を排出する為、周囲から外気が

     侵入する動きが発生します。

     そのため、室内の空気が漏れにくくなります。

     (これを負圧)と呼びます。

     トイレやお風呂、厨房等の臭いが

     外に漏れたくない場所に採用されています。

 

換気だけでも様々な種類、方法があることが分かったと思います。

場所や目的に応じて使い分け、計画する必要がありますね。

ちなみに我が家では、窓の配置場所が悪く、自然換気が全く機能していないため、トイレと浴室の換気扇を常時稼働しています。自分の家を建てる際はいろいろと検討したいと思います。

今回は以上となります。ご清聴ありがとうございました。

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