室内換気!
皆さんこんにちは!営業部の大城です!
新型コロナウイルスが発生し、手洗いやうがいだけでなく、適度な消毒、換気といった、新しい生活スタイルが定着しています。
今回はその中の「換気」について、着目したいと思います。
改めて「換気」と言われると、窓を開けて風を通す程度のイメージしかありませんが、
換気にも種類、役割、効果がありますので、各種紹介したいと思います。
換気の種類は、大きく「自然換気」と「機械換気」2種類に分けられます。
《自然換気とは》
窓や扉等の隙間を通して、室内の空気(内気)と外気が自然に入れ替わる換気のことを指します。
窓や扉等の隙間を風が通るだけでなく、温度差や圧力差による換気も自然換気に分類されます。
□風力換気
圧力の差で生じる空気の流れを上手く活用した換気方法です。
建物が風を受ける場合、その周囲の空気に圧力の変動が生じます。
風を受けている面は、風に押され続け空気が圧縮されるので、圧力が上昇します。(高圧)
逆に風が通り抜ける面は、風が周囲の空気を引っ張っていくので、圧力が減少します。(低圧)
空気は高圧から低圧に流れる性質がある為、この圧力差を利用した換気方法となります。
天気図の高気圧から低気圧に風が流れるイメージが分かりやすいと思います。
□温度差換気
空気の温度差を上手く活用した換気方法です。
暖かい空気と冷たい空気では質量(重さ)が異なります。
空気を温めると体積は膨張しますが、質量は変わりません。そのため、結果的に空気は軽くなります。
逆に空気を冷やすと体積は縮みますが、質量は変わりません。こちらは結果的に空気は重くなります。
温められた空気は周りの空気より軽くなる為、上部へ移動するといった性質があります。
室内で温められた空気が上部から排出され、下部から新しい空気が吸入されるイメージだとわかりやすいと思います。
《機械換気とは》
ファン等の機械を使用し、強制的に換気を行う方法です。
また、全ての建築物には、機械換気設備(24時間換気システム等)の設置が建築基準法にて義務付けられています。
□第1種換気方式
給気、排気ともに換気設備を使用した
換気方式です。
両方に換気設備を設置する為、コストが
かかりますが、映画館や劇場等の
換気面積が大きい個所で採用されています。
□第2種換気方式
給気のみ換気設備を使用した換気方式です。
室内に空気を送る為、室内の空気は外に
排出される動きが発生します。
そのため、外気が侵入しにくくなります。
(これを正圧と呼びます。)
無菌室や手術室、食品加工工場等の
浄化されていない空気を入れたくない場所に採用されています。
□第3種換気方式
排気のみ換気設備を使用した換気方式です。
室内から空気を排出する為、周囲から外気が
侵入する動きが発生します。
そのため、室内の空気が漏れにくくなります。
(これを負圧)と呼びます。
トイレやお風呂、厨房等の臭いが
外に漏れたくない場所に採用されています。