工事現場DX!
こんにちは!
建築部の新城です!
最近僕だけかもしれませんが、よく「工事現場のDX化」というのをよく聞く気がします。
気になって少し調べてきましたので、この場で少しご紹介していきたいと思います!
まず「DX化」というのは、D(Digital)X(Transformation)の略でAI技術やIoT(Internet of Things:身近なものをインターネットへ接続する事)等を使用し、業務の効率化や会社自体の改革をおこなう事を指します。新型コロナが広まった2020年頃に出始めたようです。
主にテレワーク(リモートワークと同義)が普及し始めたことで、今までの資料や業務をデータ化し遠距離でも仕事ができるようにしたことが始まりらしいです。
その後AIが発展し、2022年頃にはChatGPTが出始めた事でより業務の効率化が図られ、現在に至ります。
その「DX」が工事現場に対してどういった影響を与えているのか。
一番わかりやすい例として、「現場施工管理システム」があります。
今回の記事の為に「施工管理システム」の種類を調べましたが、26種類以上は間違いなくあるみたいです(笑)
全て同じでは無いですが共通する部分だけ書いていきます。
今までは工程管理や、品質管理などの様々な管理はExcelやword、CAD等を利用して一度紙に印刷します。
現場ではその紙を使いチェックや、記録、指示等をおこない、それをまた清書するためにデータ化したり保存するということを行っていました。
「施工管理システム)はそれをタブレットやスマホ等の端末で一括して行うシステムです。
システム上に必要なデータをアップロードしておくことで、電波の届く地域であればどこでも資料を確認でき、その資料にチェックを入れたりコメントを書いて他のメンバーにリアルタイムで共有できたりします。
品質管理の上で大事な写真管理も撮って数分以内には共有され、忘れやミスを早急に防ぐことができます。
わざわざ紙にするため事務所に移動する時間が省け作業も円滑になり、ペーパーレスにもなります。
ですが、デメリットもちゃんとあります。
まず始めるには費用がかかります。システムの費用は勿論の事、現場で使用する端末の購入とメンテナンス費用もかかります。
システムの費用は利用する会社やプランによってピンキリなので、この場で「約~円です」とは明言できません。
そしてもう一つのデメリットは「社員が利用できるか」です。
基本的にタブレットやスマホの操作と事務所でおこなうパソコン上での操作の二つがあるため、苦手な方にはかなり難しいかと思います。
ですが、時間をかけて何度も触っていれば慣れが来ると思いますので、次第に効果が出てくるとは思います。
実は東恩納組でも「ANDPAD」というシステムを使っており、まだ導入して日は浅いですが僕個人としてはかなり良い効果が得られていると思います。
せっかくなんでもう一つ例を挙げたいと思います。
それはQRコードの活用です。
資料等の情報の共有で使われることが多く、スマホのカメラで読み取るだけで誰でも取ることができるうえに、いつも持っているスマホの中に情報が保存されるため紛失する恐れが無いです。
ですが、僕が一番気にしている活用は新規入場者教育の場です。以前僕が配属されていた現場の隣の工区が実施していた例になります。
工事現場では最初に新規入場者教育を行います。内容としては現場の中でのルールや注意事項を周知すると共に、万が一事故が起きた際の連絡先や個人の健康状態の把握を行うのが基本です。
もし事故が起きた際にはこの情報を元に救急措置や連絡を行います。その際に一度事務所に戻って調べる必要が出てしまい、救急時に時間のロスが起きてしまいます。
ここでQRコードが活躍します!
連絡先だけをデータ化しこれをWeb上にアップ、その位置をQRコードにします。あとは新規入場者教育完了のステッカーの代わりに、このQRコードを貼れば完成です!
これで、もし万が一が起きてもヘルメットのQRコードを読めば迅速に対応することができます!
ただこれにもデメリットがあります。
まず情報のアップをするWebサイトのセキュリティの懸念です。情報の漏洩は何があっても起きてはなりません。信用できるサイトがあれば良いのですが、その分費用もかかってくるでしょう。また、QRコードの作成とステッカー化、情報の管理(入力は別)もおこなってくれる会社もあるようで、費用が同じようにかかるのであればそこに頼むのも一つの手ですね。
そして一番大きいデメリットがあります。それは情報のデータ化です!
こればかりは一つ一つ手入力するしかなく、現場の規模によっては1日10名以上の入力が必要となってしまい、朝の作業を指示、確認する時間に行うのはかなり難しいです。
また、確かに一度入力してしまえば終わりですが数時間しか滞在しない職人もいるため、入力している間に「作業終わりました!」なんてこともあり得るのかも?なんて考えたりもします。
今、僕も簡単に導入できないか模索中です。
他にも今では遠隔操作の重機や、現場にカメラを設置してリアルタイムで防犯と施工状況の確認だったりと、工事現場も変わりつつあります。
もちろん、作業の効率化や安全性のアップにつながる進化はうれしい事ですが、それを理解し、うまく使えなきゃ意味がありません。
また、今はIoT化が多いですがいずれAIの導入も始まり、最終的にはAIを軸に工事をしていくなんてことも・・・。
今回は以上となります。
建築部 新城でした!