VOC(揮発性有機化合物)について – 株式会社東恩納組

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2025年3月11日建築部

VOC(揮発性有機化合物)について

皆さんこんにちは!建築部の新垣です。

最近日によって夏のように暑かったり、上から何か羽織らないと寒かったり寒暖差が激しいですが体調大丈夫でしょうか?

寒暖差で体調を崩す。という話はよく聞くので体調に気を付けてお仕事頑張っていきましょう!

 

さて今回紹介するのは「VOC(揮発性有機化合物)」についてです。

まず、「VOC(揮発性有機化合物)」とはVolatile Organic Compoundsの略で蒸発しやすく(揮発性といいます)、大気中で気体となる有機化合物(化学物質)の総称です。

代表的な物質としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ベンゼン、ホルムアルデヒドなどで、約200種類以上あるとされています。

VOCは大気中に排出されると窒素酸化物(NOx)とともに日光、特に紫外線の影響を受けて光化学オキシダント(光化学スモッグ)を生成します。さらにVOCは浮遊粒子状物質(SPM)やそれよりもさらに小さい微小粒子状物質(PM 2.5)の生成原因にもなっています。また、成層圏オゾン破壊や地球温暖化などの環境問題にも、フロンやハロンなどのVOCが関わっています。

 

「VOC(揮発性有機化合物)」が人体へ及ぼす影響

このように「VOC(揮発性有機化合物)」には自然や環境に悪影響をおよぼしていますが、人体にも影響があるのです。

ここではその例を三つほど紹介したいと思います。

揮発性有機化合物(VOC)の排出削減について - 神奈川県ホームページ

光化学オキシダント(光化学スモッグ)

粘膜への刺激、呼吸器への影響を及ぼし、目がチカチカする、のどが痛い等の症状がみられる。

浮遊粒子状物質(SPM)

大気中に長時間滞留し、肺や気管などに沈着して呼吸器に影響を及ぼす。

微小粒子状物質(PM 2.5)

粒子が非常に小さいため、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系疾患への影響のほか、肺がんのリスクの上昇や循環器系への影響も懸念されている。

 

このように「VOC(揮発性有機化合物)」には自然だけではなく、人体にも影響を及ぼす危険な物質なのです。

 

・身近に使用されている「VOC(揮発性有機化合物)」

そんな危険な「VOC(揮発性有機化合物)」ですが意外にも身近で使用されていることが多いです。

どんな化学物質がどんなところに使われているのか紹介していきます。

  • ホルムアルデヒド
    合板、パーティクルボード、壁紙用接着材などに用いられるユリア系、メラミン系、フェノール系などの合成樹脂や接着剤、一部ののりなどの防腐剤 など
  • トルエン、キシレン、エチルベンゼン
    合板、パーティクルボード、壁紙用接着材などに用いられるユリア系、メラミン系、フェノール系などの合成樹脂や接着剤、一部ののりなどの防腐剤 など
  • スチレン
    ポリスチレン樹脂などを使用した断熱材など
  • パラジクロロベンゼン
    防虫剤や芳香剤など
  • クロルピリホス
    しろあり駆除剤
  • フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
    壁紙、床剤などの可塑剤

このように、私たちの身の周りにはVOCがあちらこちらに存在しています。

他にも、、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなど色々なところに「VOC(揮発性有機化合物)」は存在しています。

 

身近に「VOC(揮発性有機化合物)」が存在しているということを忘れずに、お家の中をよく換気するなど十分に気を付けていきたいと思います。

今回はここまでにしたいと思います。

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