JISについて
皆さんこんにちは、建築部の富田です。
今回は、「JIS」について掲載します。
「JIS」とは、「Japanese Industrial Standards」の略で、「日本産業規格」の事を指します。
日本の産業製品やサービスに関して、経済産業省が制定している国家規格です。
もともとは「日本工業規格」と呼ばれていましたが、2019年7月1日の法改正により「工業標準化法」が「産業標準化法」に変更となったことを受けて「日本工業規格」から「日本産業規格」に名称が変更されました。
JIS(日本産業規格)は、さまざまな製品の形状や寸法、品質などの仕様や、加工技術などについて定めている規格です。製品や技術に一定の標準を設けて全国的に統一し、互換性や品質の確保、安全性の確保を行うことを目的としています。
例えば身の回りにあるものでいうと、トイレットペーパーは直径のロールの大きさは120mm以下と、JIS規格で定められています。JIS規格があることで、どのメーカーでトイレットペーパーを買っても、同じようにホルダーに取り付けて使うことができます。
日用品や建築材料含むJIS適合品にはJISマークが表示されていることが多いので、簡単に見分けがつくと思います。
↑JISマーク(※ネット参照)
JIS規格は、さまざまな分類分けをすることができ、基本的には次の3つになります。
1.基本規格:共通して使う言葉や数値の定義を定めたもの。
2.方法規格:試験・分析・検査および測定の方法・作業標準などの規定。
3.製品規格:製品の形状・寸法・材質・品質・性能・機能などの規定。
以上の分類以外にも、分野別に分類されており次のようになります。
※一部を抜粋
A:土木及び建築(一般・構造、材料・部品、施工等)
B:一般機械(機械基本、機械部品類等)
C:電子機器及び電気機械(真空管・電球、電気応用機械器具等)
D:自動車(一般、自転車等)
S:日用品(文房具・事務用品等)
X:情報処理(電子計算機用プログラム言語、情報分野等)
JISは建築においても材料の選定などに関わってきます。
建築物にはどんな建築材料を使ってもいいというわけではなく、建築基準法第37条に規定されている「指定建築材料」と呼ばれる材料を使わなければなりません。
指定建築材料とは
・日本産業規格(JIS)や日本農林規格(JIS)に適合するもの
・大臣認定品(指定建築材料毎に国土交通大臣が定める基準に適合し、認定を受けたもの)
であり、JISに適合する品質の良い材料が建築では主に使われているという事になります。
今回はここまで。
以上、建築部 富田でした。