海外の建築
みなさんこんにちは、建築部の宮里です。
私が配属していた中部病院放射線治療センター改修工事の現場も落ち着き、後は竣工書類のまとめを行っています。
今回は、少し面白い施工方法を見つけたので、皆さんにも共有したいと思います。
今回私が見つけた施工法はスプレーフォームルーフィングという施工方法でアメリカでも使用されています。
ウレタンフォームは通常建物の内側に施工し断熱材として使用されますが、アメリカでは屋根の表面に使用されることも良く見られます。
スプレーフォームルーフィングは、ウレタンフォームを何層にも重ねることで複雑な狭い場所でも隙間を完全に埋めながら断熱と防水を同時に行う効率的な方法とされています。また、硬化時間が短く、施工時間を短縮でき、被膜強度が高いなどとメリットがあります。
デメリットとして、吹き付け作業をする際、大気にウレタン粒子が舞ってしまう恐れがあります。また、施工の難しさとして手作業の為、塗膜面の均一性が難しく、施工中は雨に弱く、硬化不良を起こす可能性があります。建物を解体やリフォームなどをする際はウレタンフォームの層を剝がさないといけないのでとても手間のかかる作業になります。
今回はアメリカのスプレーフォームルーフィングを共有しました、海外にはまだ珍しくユニークな建築施工方法や材料がありそうなので、一度海外旅行に行って施工現場などの見学をしてみたいです。
以上宮里でした。