ガイアF1パイル工法ついて – 株式会社東恩納組

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2025年8月1日建築部

ガイアF1パイル工法ついて

皆さんこんにちは!建築部の新垣(元)です。

今回のブログは、ガイアF1パイル工法ついてお伝えしていきたいと思います。

 

まずガイアF1パイル工法とは、杭地業工事の中の一種で、鋼管杭を地盤中に回転貫入させる国土交通大臣認定の基礎工法と

なっています。

 

主な特徴として☟

回転貫入鋼管杭

鋼管杭の先端に「半円形の拡翼(2枚)」と「三角形の掘削刃」を溶接した構造を持ち、回転貫入によって施工され、鉛直精度が高く

杭芯のズレを極めて小さく抑える事が可能となっています。

 

豊富な杭種

圧倒的な56種類の杭径(φ101.6〜φ457.2 mm)と拡翼径(φ200〜φ1150 mm)を取り揃えており、現場条件に合わせた経済的設計

が可能となっています。この杭の種類の多さに凄く驚きですよね(笑)

 

高支持力

(株)ガイア F1(旧:丸浩重機工業)独自の開発である先端拡翼により、杭先端支持力係数α=270(通常の杭工法では、

αは20〜60程度が一般的) を実現し、幅広い地盤のN値(砂質・粘土質ともに、N値4~60)に対応する事が可能です。

 

省スペース&低コスト

小型杭打機と鋼管杭のみで施工できるため、プラント設備不要で狭小地でも施工可能となっており残土発生がなく廃棄物処理が不要、

輸送・設置・管理コストを抑制する事ができます。

 

環境負荷の軽減

セメントミルクや地盤改良材を使用せず、残土ゼロ施工。地下水への影響がほとんどなく、騒音・振動も抑えられます。

将来の解体時には杭を逆回転で引き抜き、鉄製品としてリサイクル可能です。

 

続いて施工工程を6つに分けて簡単に説明します。

①杭の吊り込み・設置:鋼管杭を重機で吊り込み、杭芯を調整

②鉛直確認:角度計や水準器で鉛直を1/100以内に確保

③回転貫入開始:右回転で杭先端を押し込み、必要に応じて下方向に加圧

④継手施工:長さ調整のため溶接や継手を行い、延長

⑤貫入完了の確認:管理値満足後に施工終了

⑥将来的な撤去:逆回転で引抜き、杭をリサイクル可能にする方式

 

以上が今回のブログとなりますが、自分が現在所属している現場でもガイアF1パイル工法での施工を行っており、現場管理をする立場として支持層の確認、トルク値や杭の鉛直確認、杭の貫入深度等の管理が非常に大切となってきますので、最後まで気を抜かずに努めていきたいと思います。

以上、建築部新垣でした。