ハードナー20
ハイサイ!!グスヨー
建築部の小橋川です。
今回はコンクリートの打ち継ぎ面処理に使うハードナー20について書いていこうと思います。
1.打ち継ぎ面とは
上の写真のように打ち継ぎ面とは、新旧のコンクリートが接する面を指します。たまに打ち継ぎ面と打ち重ねを混同する方もいますが打ち継ぎ面は硬化したコンクリートに対して新たな打ち込みを行うことに対して重ね打ちは打設中で硬化途中のコンクリートに対して新たな打ち込みを行うことを言いますので間違えないよう気を付けてください!
2.打ち継ぎ面処理
先に打ち込んだコンクリートの表面にはレイタンスや汚れなどがあり新しく打つコンクリートとに付着が弱くなり防水性が低下する恐れがあるため
コンクリート表面を荒くし付着を良くすることを言います。
言葉だけにすると表面を荒くするだけなのであまり大変そうには感じませんがレイタンス層でも固まった状態だと簡単には剝がれません。
なので普段は打ち継ぎ面のみ硬化する前にコンクリート遅延材を撒き次の日に高圧ジェッターで表面のレイタンス層を剥がします。
ですが今回の本命でもあるハードナー20は薬剤をまくだけで打ち継ぎ面処理が完了します!
上の文章を読んだ後だとレイタンス層や汚れが付いたままでも大丈夫なのかと疑問に思いますよね。
なぜハードナー20を撒くだけで処理が完了するかというと
打設したコンクリートにはブリージング水が発生し、一定時間後コンクリート中に引き込まれていきます。このとき、レイタンス(可溶性無機塩類)がブリージング水とともにコンクリート表面に運ばれ、打設コンクリートとの接着を妨げる原因となっています。
ですが打設したコンクリート表面に特殊合成樹脂エマルジョン(CeBo ハードナ20)を散布するとブリージング水と共にコンクリート中に引き込ませることによって、コンクリート表層部を強固にするのです!
また、表層部にポリマーコンクリート層を形成するため、打設コンクリート表面の急激な水分の乾燥を防ぎ、表層ヘアークラック防止の効果も併せ持っています。
ハードナー20を使うことによって今まではコンクリート遅延材の散布と高圧ジェッターでのレイタンス層剝がしに1日かかる場合もありましたが今では薬剤を散布する1時間程度までに作業量が減りました!
打設翌日はやることが多く忙しい中レイタンス層の剥がし作業がなくなるだけでも本当に助かっています!
今回はここまでとなります。
以上 小橋川でした!