建築に作用する荷重について
こんにちは!建築部の東江涼之介です。
今回私がブログ担当なのでご一読いただけますと幸いです。
今回は構造力学から荷重について書いていきたいと思います。
まず、荷重とは?
荷重とは力のことです。空き缶を潰すとき、一般的には「空き缶に力をかけている」と表現しますが建築構造で表現する場合は「空き缶に荷重をかけている」となるのです。
構造力学で荷重は、すべて矢印で表示されますが、固定荷重、積載荷重、積雪荷重、風荷重、地震荷重などさまざま種類があります。
・固定荷重
建築物そのものの重さや柱・床・天井仕上げ・間仕切り壁による荷重で、自重ともいう。
・積載荷重
人間・什器・設備・機器などの建築内の床にかかる重量で活荷重のこと。
・積雪荷重
名前の通り、屋根に降り積もった雪の重量。
・風荷重
風による圧力。
・地震荷重
地震による揺れの力。

また通常の状態の荷重を長期荷重といい、非常時の状態の荷重を短期荷重といいます。
・長期荷重・・・固定荷重、積載荷重(積雪荷重)
・短期荷重・・・風荷重、地震荷重
はじめにも触れましたが荷重はすべて矢印で表示されます。
構造力学では、力の計算なので、荷重の発生の原因は問題としないのです。
部材への作用の状態によって、集中荷重、等分布荷重、等変分布荷重、モーメント荷重に分類して取り扱います。
・集中荷重
部材の一点に集中して作用する荷重。
(記号:P 単位:N、kN)

・等分布荷重
部材の長さ方向にそって一様に分布して作用する荷重。
また、一定の割合で増加または減少して分布する荷重を等変分布荷重という。
(記号:w 単位:N/㎜、kN/mなど)

・モーメント荷重
部材の1点にモーメントとして作用する荷重。回転作用だけで、鉛直方向にも水平方向にも力の成分を持たない。
(記号:M 単位:N・mm、kN・mなど)

今回はこれで以上です!
計算が多くて取りかかりづらい構造力学ですが、たくさん学んで構造に強い建築家を目指しましょう!
12月に近づき、日中も肌寒くなってきましたが、体調に気を付けてお過ごしください。
最後までお読みいただきありがとうございました。












































