SMW工法
皆さんこんにちは。建築部の喜瀬です。
11月後半になり少しずつ寒くなってきましたね。インフルエンザも平年より早く流行しているので感染症対策をしっかり行い、体調管理の徹底をして下さい。
さて、今回は私が配属された沖縄県労働金庫新本店新築工事の現場では土留めにSMW工法を用います。SMW工法の説明をする前に土留め工事についてお伝えします。
1,土留め工事とは
・地盤を掘削する際に、周囲の地盤の崩壊や沈下を防ぐための仮設埋設物をいう。
・深さが1.5m以上の根切り工事を行う場合、山留めを設けなければならない。ただし、地盤が崩壊する恐れのない時と周囲の状況によって危険防止上支障が無い場合は除く。
山留めの種類は主に3種類に分かれます。
1つ目は、山留め壁がないもの
2つ目は、支保工がないもの
3つ目は、山留め壁と支保工のあるもの
以上の3つの分類にわけられ、さらに細かく工法が分かれています。
今回、当現場が行うSMW工法は3つ目の分類に属しています。
SMW工法(ソイルセメント連続壁工法)は土とセメント系懸濁液を施工場所で混合、攪拌し、地中で壁体を形成する工法です。

特徴は、連続した一体型のソイルセメント壁を形成するので高い遮水性を持ち、周辺地盤への影響が少なく、騒音も出ないので近隣住民への影響もありません。
SMW工法の目的
・工期短縮
一工程で形成できるため、他の工法に比べて工期を短くすることができます。
・多目的利用
山留め壁、遮水壁、環境対策壁など幅広い用途に対応可能です。
・施工の利便性
狭いスペースや高さ制限のある場所でも施工が可能。
・軟弱地盤に最適
セメント系懸濁液を使用して固めるので軟弱地盤に効果を発揮します。
デメリット
・施工精度の確保
狭いスペースや溜水を含んでいる地盤で施工する際は施工精度が重要です。設置位置のズレが後工事に影響を与えたり、止水できなかったりします。セメントで固めるためやり直しが出来ないので施工する位置や手順の確認を毎回行いましょう。
・撤去時の施工精度
H鋼杭をセメントで固めるため引抜の際は慎重に行わなければなりません。乱雑に行えば周辺地盤に影響を与える可能性があります。
・施工費用の増大
一般の工法と違ってセメントを使用する為、材料代や専用機械代が発生するためコストが掛かります。
以上、上記の内容がSMW工法の説明です。私も今回が初めて見るのでまだ詳しい内容は分かっていません。現場で見て再度勉強したいと思います。












































