建物の長寿命化について
みなさんこんにちは、建築部の内里です。
最近寒いですね、風邪をひかないように体調管理を徹底しましょう!
インフルエンザも流行する時期になってきましたので気をつけましょう。
現在私が配置されている現場は、中学校の「長寿命化改良工事」を行っています。
今回のブログは「建物の長寿命化」についてです。

建物の長寿命化
建物の長寿命化とは、計画的なメンテナンスや改修工事を通じて建物の耐久性を高め、機能や価値を長期にわたって
維持する取り組みです。
学校の長寿命化においては、機能や性能を現在の学校が求められている水準まで引き上げる改修を行います。
長寿命化改修のメリット
工事費の縮減
建物の建設費は一般的に、構造が3割、設備が3割、仕上げが3割、その他諸経費が1割で
構成されています。構造躯体(柱,梁,壁,基礎等の構造耐力上主要な部分)を再利用する
長寿命化改修では、構造躯体の新築工事がないため新築と比べて工事費を3割程度下げる
ことができます。また、改築と比較して解体量が大幅に少ないため、解体工事費や
廃棄物処理費の削減にもなります。工期も短縮され、4割程度のコストダウンにつながります。
工期の短縮
工事期間中は必然的に現場経費がかかります。改築工事では、既存建物の解体、既存基礎杭等の除去、
その後の新規躯体工事(杭打ち等の基礎工事から地上躯体工事まで)など、かなりの日数が必要です。
一方、長寿命化改修工事では既存の内装を撤去するだけなので工期は大幅に短縮できます。
また、躯体の新築工事がないため、天候にあまり左右されません。このことは現場経費の削減につながります。
長寿命化のデメリット
設計及び施工上の制約が多い(柱・耐力壁などの既存躯体を利用するため間取りの変更に
制約が生じる場合がある。計画には十分な検討が必要。)
近年では、長期的な利用を見据えた改修工事が増える傾向にあるものの、まだまだ改築が好まれる傾向が
強いようです。これは建築関係者の間で、長寿命化改修は工事段階でのリスクが大きいという懸念が
払拭できていないためです。また長寿命化改修について設計や施工のノウハウが十分に蓄積されていると
言いにくい面もあります。しかしながら長寿命化改修がうまくいけば、費用を大幅に縮減しつつ、
改築と同等の効果が期待でき、費用対効果は非常に大きくなります。
今回のブログは以上になります。ありがとうございました。













































