グラスウールについて – 株式会社東恩納組

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2025年12月10日建築部

グラスウールについて

皆さんこんにちは、建築部の富田です。

今回は、グラスウールについて掲載します。

 

 

 

 

 

 

【グラスウールについて】

グラスウールとは、ガラスを高温で溶かし細かい繊維状に加工して綿状に成形した材料の事です。

ガラス繊維が複雑に絡み合って無数の空気層を形成し、熱を伝えにくい空気を固定することで断熱性能を発揮する構造となっています。

そのため、断熱性や保温性、遮音性に優れており、主に住宅やビルの断熱材・吸音材として使用されています。

 

【グラスウールの製造方法】

グラスウールの製造方法は以下になります。

1.ガラスの溶融

ガラスは1000℃以上の熱で溶かされ液体状になります。

2.繊維化

溶かしたガラスを専用の装置(スピナー)に入れて高速回転させて遠心力により繊維状に形成します。

綿菓子の作る原理と似た要領で生成されるようです。

その後繊維化したガラスにバインダー(結合剤)を吹き付けてフェルト状にします。

3.成形

繊維化したグラスウールをオーブンに入れ乾燥させてから既定の形・厚みに成形します。

 

【グラスウールの特長】

グラスウールの特長としては以下が挙げられます。

・断熱性、遮音性に優れている

前述したとおり、グラスウールはその特殊な構造のおかげで断熱性能や遮音性能が高く、

一般の住宅から大きなビル、ホールや高速道路などさまざまな分野の建築物で広く使用されています。

・不燃性で燃えにくい

原材料がガラスであるため、燃えにくい性質があります。

そのため耐火性能を持つ石膏ボードなどと組み合わせることによって火災時の被害を抑えることも可能です。

 

・コストパフォーマンスに優れている

グラスウールは再生品のガラスを原料に作られているので、他の断熱材と比べて安いところもメリットです。

 

・加工が容易で取り扱いやすい

綿状なので加工がしやすく、施工箇所の形状に合わせて柔軟に用いることができます。

 

【ロックウールとの違い】

 

 

 

 

 

 

ロックウールとは、岩石を原料に作られる断熱材の事であり、グラスウールと同じように綿状に生成されるというのが特徴です。

2つの違いとしてはまず耐熱性能です。

ロックウールは700℃以上で収縮し始めるのに対し、グラスウールは300℃以上で収縮し始め600℃で機能しなくなるため、耐熱性能に関してはロックウールの方が優れているといえます。

続いて断熱性能ですが、基本的にどちらも高い断熱性能を有していますがロックウールは水や湿気に強く、グラスウールは弱いという特徴があります。

最後にコストですがロックウールは高価だが耐久性に優れており、グラスウールは比較的安価で施工しやすいです。

 

どちらも強みは有るので使用用途や環境によってどちらが適しているか判断する必要があります。

 

今回はここまで。

以上、建築部 富田でした。

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