建物の解体工事で使う重機・アタッチメントの種類を紹介!それぞれの役割や特徴を解説 – 株式会社東恩納組

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2026年10月14日建築部

建物の解体工事で使う重機・アタッチメントの種類を紹介!それぞれの役割や特徴を解説

皆さんこんにちは。建築部の喜瀬です。

現在、私が所属している現場は既設建物の地下部解体を行っている最中です。今回は解体工事に使用する重機やアタッチメントについて調べましたので皆さんにもお伝えしたいと思います。

建物の解体工事では、さまざまな重機やアタッチメントが使用されています。
木造住宅の解体から鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)の建物の解体まで、建物の構造や現場の状況に合わせて適切な機械を使い分けることが重要です。
今回は、解体工事で使用する代表的な重機やアタッチメントの名前、それぞれの役割や特徴について紹介します。

  1. 解体工事で使用する主な重機

① 油圧ショベル(ユンボ・バックホウ)

油圧ショベルは、解体工事で最もよく使用される重機のひとつです。
一般的に「ユンボ」や「バックホウ」と呼ばれることもあり、アームの先端にさまざまなアタッチメントを取り付けて作業します。
主な作業は、建物の解体、コンクリートの破砕、廃材の積み込み、基礎の撤去などです。
取り付けるアタッチメントを交換することで、幅広い作業に対応できる点が特徴です。

② ロングリーチ解体機

ロングリーチ解体機は、通常の油圧ショベルよりも長いブームやアームを備えた重機です。
高い位置まで届くため、中高層の建物や高さのある構造物の解体に使用されます。
ただし、建物の高さや現場の条件に応じて、使用する機械や解体方法を選定する必要があります。

③ ミニショベル(ミニユンボ)

ミニショベルは、小型の油圧ショベルです。狭い敷地や住宅の解体現場など、大型重機が入りにくい場所で活躍します。
小回りが利くため、建物の内部や基礎周辺の作業、狭い場所での掘削などにも使用されます。

④ ホイールローダー

ホイールローダーは、車体前方にバケットを備えた重機です。
解体後に発生したコンクリート片や土砂などを集めたり、ダンプトラックへの積み込みを行ったりする際に使用します。
タイヤ式で移動しやすく、広い現場での廃材処理や運搬作業に適しています。

⑤ ブルドーザー

ブルドーザーは、車体前方のブレードを使って土砂などを押し動かす重機です。
主に、解体後の敷地の整地や土砂の移動などに使用されます。建物そのものを解体するというよりも、解体後の土地を整える作業で活躍する重機です。

  1. 解体工事で使用する主なアタッチメント

解体工事では、油圧ショベルのアームの先端に取り付けるアタッチメントを作業内容に合わせて使い分けます。
ここでは、代表的なアタッチメントを紹介します。

① 大割(おおわり)

大割は、鉄筋コンクリートなどの大きな構造物を圧砕するためのアタッチメントです。
大きな顎でコンクリートを挟み込み、柱や梁、壁などを砕いていきます。主にRC造の建物の解体で使用され、建物を大きく壊していく工程で活躍します。
現場では「大割」と呼ばれることが多く、解体工事で覚えておきたいアタッチメントのひとつです。

② 小割(こわり)

小割は、コンクリートを細かく砕くためのアタッチメントです。
大割などで破砕したコンクリートをさらに細かくし、内部に入っている鉄筋を分別しやすくします。
解体後の廃材を適切に処理するためにも重要な役割を担っています。
大割と小割は似ていますが、主に対象とするコンクリートの大きさや作業工程が異なります。

③ ブレーカー(油圧ブレーカー)

ブレーカーは、先端のノミを油圧で打ち付け、コンクリートや岩盤などを破砕するアタッチメントです。
主に、コンクリート基礎や土間コンクリートの撤去、硬い構造物の破砕などに使用されます。圧砕機とは異なり、打撃によって対象物を壊すことが特徴です。

④ 鉄骨カッター

鉄骨カッターは、鉄骨や鋼材などの金属部材を切断するためのアタッチメントです。
鉄骨造の建物を解体する際に使用され、柱や梁などの金属部材を切断して撤去する作業で活躍します。
機種によって切断できる材料や大きさが異なるため、対象物に適した機械を選ぶ必要があります。

⑤ グラップル(フォーク)

グラップルは、木材や廃材、金属くずなどをつかんで移動させるためのアタッチメントです。
木造住宅の解体で発生する木材の撤去や、解体後の廃材の集積・分別などに使用されます。
先端の爪で対象物をつかめるため、バケットでは扱いにくい長い木材や不規則な形状の廃材なども扱いやすいことが特徴です。現場では「フォーク」と呼ばれることもあります。

⑥ バケット

バケットは、油圧ショベルに標準的に取り付けられている、土砂などをすくうためのアタッチメントです。
解体工事では、基礎周辺の掘削や土砂の移動、廃材の集積、解体後の整地などに使用されます。解体そのものだけでなく、工事の準備や仕上げの作業でも活躍します。

⑦ 鉄筋カッター

鉄筋カッターは、鉄筋などの金属を切断するためのアタッチメントです。
鉄筋コンクリート造の建物では、コンクリートを破砕した後に鉄筋が露出することがあります。
その鉄筋を切断し、分別や搬出を行いやすくするために使用されます。
なお、機種によっては圧砕機や鉄骨カッターなどで鉄筋の切断に対応できる場合もあります。

⑧ マルチカッター

マルチカッターは、対象物の切断や破砕など、複数の用途に対応するタイプのアタッチメントです。
対応できる材料や作業内容は機種によって異なります。現場の条件や解体する建物の構造に応じて、適切な機種を選ぶことが大切です。

  1. 建物の構造によって使用する重機・アタッチメントは異なる

解体工事では、建物の構造によって使用する重機やアタッチメントが変わります。

木造住宅の解体

木造住宅では、油圧ショベルにグラップルやバケットなどを取り付けて作業することがあります。
木材や屋根材などを撤去し、発生した廃材を集積・分別しながら解体を進めます。

鉄骨造の建物の解体

鉄骨造の建物では、鉄骨カッターや圧砕機などを使用して、金属部材やコンクリート部分を解体します。
建物の規模や構造によっては、大型の油圧ショベルやロングリーチ解体機を使用する場合もあります。

鉄筋コンクリート造(RC造)の建物の解体

RC造の建物では、大割や小割などの圧砕機が重要な役割を担います。
大割で大きなコンクリート部分を破砕し、小割でさらに細かくするなど、工程に合わせて使い分けます。
基礎や土間コンクリートの撤去では、ブレーカーなどを使用する場合もあります。

  1. 解体工事でよく使われる重機・アタッチメントの呼び方

解体現場では、正式名称だけでなく、短い呼び方や通称が使われることもあります。

  • ユンボ:油圧ショベルの通称
  • バックホウ:油圧ショベルの呼び方のひとつ
  • ロング:ロングリーチ解体機などの通称
  • 大割:大型のコンクリート圧砕用アタッチメント
  • 小割:コンクリートを細かく砕くアタッチメント
  • ブレーカー:打撃でコンクリートなどを破砕するアタッチメント
  • グラップル・フォーク:廃材などをつかむアタッチメント
  • 鉄骨カッター:鉄骨などを切断するアタッチメント

現場やメーカーによって呼び方が異なることもあるため、名称と役割をあわせて覚えておくと、作業内容を理解しやすくなります。

  1. まとめ

今回は、建物の解体工事で使用する重機やアタッチメントについて紹介しました。
解体工事では、油圧ショベルを中心に、大割、小割、ブレーカー、鉄骨カッター、グラップルなど、さまざまなアタッチメントを使い分けています。
それぞれに得意な作業があり、建物の構造や規模、現場の条件に合わせて適切な機械を選ぶことが重要です。
解体工事について理解を深めるためにも、重機本体の名前だけでなく、アタッチメントの種類や役割についても覚えておきましょう。