豊見城新庁舎建築工事「耐火被覆」
皆さん、こんにちは。建築部の宮城です。
台風が過ぎ去り、またまた天気が暑くなってきましたね。熱中症には十分気を付けましょう。
さて今日のブログでは、耐火被覆について紹介したいと思います。
耐火被覆と文字だけ見てもピンとこないと思いますので、画像を添付します。
大型ショッピングセンター等の駐車場などで見かけるあの天井に吹付けられている材料です。
耐火被覆とは、鉄骨造の骨組みを火災時の熱から守るため、耐火性・断熱性の高い材料で鉄骨造の骨組みを被覆することです。 建築基準法上、鉄骨造は、一定基準の耐火被覆をすることで耐火構造とみなされます。
鉄骨造の建物に火災が生じた際に、火災が鎮火するまでの建物の倒壊を防ぐ為、建物を 熱から守らなければなりません。耐火被覆は火災時における人命の保護、建築物の安全確保と極めて重要な役割、使命があります。
耐火被覆で使われる材料でロックウールがあります。ロックウールは高炉スラグと玄武岩、その他の天然岩石に石灰などを加え1500~1600℃の超高温で溶融し、遠心力と圧縮空気を利用して繊維状にした人造鉱物繊維です。
このロックウール、80年代は石綿(アスべスト)を含んでいましたが、現在では岩綿という人口で作られた鉱物繊維が含まれており、石綿のような有害物質が含まれていません。
豊見城新庁舎の現場でも、耐火被覆の施工があります。

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この現場のでは乾式吹付工法といい、ロックウールをブローで空気圧送するとともに、これとは別にセメントをスラリー化してポンプ圧送し、専用ガン先において、両者を混合一体化して吹付けます。この工法は、高所圧送が可能で、大規模現場でその能力をいかんなく発揮します。
建物を守るためには様々な工法があります。耐火被覆もその一つです。
我々現場の職員も施設を利用されるお客様のために、安全な建物造りをしていきたいと思います。
以上入社4年目の宮城でした。