AED知識の再確認
皆さんこんにちは、建築部玉城です。
最近は急に雨がふったりと不安定な天気が続きますね。
雨の日は道路や階段など滑りやすくなりますので通勤時車だけではなく歩く際も気を付けてけがなどしない様にしていきましょう。
中央消防署現場では今現在AEDを現場事務所に設置しています。
設置している以上使う場面がいつ来るかは分かりませんのでこの機会にAEDの知識の再確認としておさらいをしていきたいと思います。
いざという時のために
AED(自動体外式除細動器)の知識を再確認しよう
突然の心停止は誰にでも起こりうる緊急事態です。
そんな時、命を救う可能性があるのがAED(自動体外式除細動器)です。
今回はAEDについての基本知識を再確認し
いざという時に適切に対応できるよう準備しましょう。
AEDとは何か?
AED(Automated External Defibrillator)は、心室細動や心室頻拍による心停止に対して電気ショックを与える医療機器です。
最大の特徴は、音声ガイダンスに従って操作する自動診断機能が付いていることです。
重要なのは医療従事者でなくても法的に使用が認められているという点です。
つまり、私たちでも適切な知識があれば緊急時に使用することができます。
どんな時に使用するのか?
AEDを使用するのは以下のような状況です:
- 呼びかけに反応せず、正常な呼吸がない
- 脈拍が触知できない(補足:医療従事者以外は脈を確認せず呼吸の有無で判断する)
- 明らかに心肺停止状態の傷病者
ただし、AEDは単独で使用するものではありません。
胸骨圧迫(心臓マッサージ)と併用して実施することが重要です。
AEDはどこにある?
現在、AEDは私たちの身近な場所に設置されています:
交通機関:駅、空港 教育・スポーツ施設:学校、体育館、プール 商業施設:ショッピングモール、コンビニエンスストア 公共施設:市役所、図書館 オフィスビル:企業の受付や共用部
緊急時に慌てないよう、普段利用する施設のAED設置場所を確認しておくことをお勧めします。
基本的な使用手順
AEDの使用手順は意外にシンプルです:
1. 電源を入れる 蓋を開けると自動で電源が入る機種もあります。
2. 電極パッドを貼る
- 右胸上部:右鎖骨下、胸骨右縁
- 左脇腹下部:左乳頭下の側胸部
- パッドは直接肌に密着させることが重要です
- 汗や水分は拭き取ってから貼付する
3. 音声ガイダンスに従う AEDが自動的に心電図を解析し、指示を出します。
4. ショックボタンを押す(必要時のみ) AEDがショックが必要と判断した場合のみです。
5. 直ちに胸骨圧迫を再開 ショック後は迷わず胸骨圧迫を続けます。
使用時の重要な注意点
安全にAEDを使用するため、以下の点に注意が必要です:
環境面の注意
- 濡れた場所では使用しない(感電の危険があります)
- 汗や水分は拭き取ってからパッドを貼る
装身具の処理
- 金属類(ネックレス、ピアスなど)は取り除く
- 薬剤パッチは剥がしてから使用
特殊な状況
- ペースメーカー装着者は植込み部位を避けてパッド貼付
- 胸毛が濃い場合は剃るか強く押し付けて密着させる
ショック実行時の安全確保
最も重要なのは、ショック実行時の安全確保です:
- 「離れてください」の声かけを行う
- 誰も傷病者に触れていないことを確認
- 自分自身も傷病者から離れる
- ショック後は直ちに胸骨圧迫を再開
この安全確保を怠ると、救助者自身が感電する危険があります。
胸骨圧迫との効果的な連携
AEDと胸骨圧迫は密接に連携して行います:
- AEDの解析・充電中は胸骨圧迫を中断
- ショック後は脈拍確認をせず、直ちに胸骨圧迫を再開
- 30回の胸骨圧迫と2回の人工呼吸を繰り返す(人工呼吸は省略可能)(補足:可能なら人工呼吸、困難であれば胸骨圧迫のみでOK)
- 救急隊到着まで継続
AEDが不要と判断される場合
以下の場合は、AEDの使用は不要です:
- 反応がある(意識がある)
- 正常な呼吸がある
- AEDが「ショックは不要です」と音声案内した場合
ただし、この場合でも胸骨圧迫は継続することが重要です。
AEDは「蘇生の機会を与える」装置
最後に重要なことを確認しましょう。
AEDは心停止の「治療」ではなく「蘇生の機会を与える」装置です。
救命の鍵となるのは:
- 迅速な119番通報
- 継続的な胸骨圧迫
- 適切なAEDの使用
これらを組み合わせることで尊い命を救える可能性が大幅に向上します。
あなたの知識と行動が、誰かの命を救うかもしれません。
以上がAEDについてのまとめでした。
皆さんもいざという時の為に備えて調べたり定期的に行われている講習などに参加してみるのもいいかもしれませんよ。
建築部玉城でした。