BIM/CIMについて – 株式会社東恩納組

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2024年12月23日土木部

BIM/CIMについて

皆様こんにちは、土木部の玉城です。

今回の記事は「BIM/CIMについて」の記事とします。

1. はじめに

建設業界においてデジタル技術の活用は年々重要性を増しており、BIM(Building Information Modeling) CIM(Construction Information Modeling) が注目されています。本記事では、BIMとCIMの基本的な概念からその違い、そして具体的な活用事例までを簡単に説明します。

2. BIMとCIMの基本概念

BIM(Building Information Modeling)
BIMは建物の設計から施工、維持管理までを一元管理するためのデジタルモデル技術です。建築物の「3Dモデル」に情報を付加することで、建物の構造や材料、コスト、スケジュールなどの情報を統合的に管理することができます。

CIM(Construction Information Modeling)
CIMは、主に土木分野における情報モデル技術です。道路、橋梁、ダムなどインフラのライフサイクル全般にわたり、3Dモデルを用いて情報を統合管理します。土木分野におけるBIMの進化版とも言える技術です。

3. BIMとCIMの違い

比較項目 BIM CIM
対象領域 建築物(ビルや住宅) 土木構造物(道路、橋梁、河川)
利用フェーズ 設計・施工・維持管理 計画・設計・施工・維持管理
主な目的 建物の効率的な管理と可視化 インフラ整備の最適化と効率化

4. BIMとCIMのメリット

BIMのメリット

  • 設計の効率化:3Dモデルで設計ミスを事前に発見しやすい。
  • コスト削減:施工前にシミュレーションすることで無駄なコストを削減。
  • 維持管理の効率化:建物完成後もデータを活用し、保守管理が容易。

CIMのメリット

  • 施工現場の効率化:複雑な土木工事の進捗状況を可視化しやすい。
  • シミュレーション:橋梁や道路の施工シミュレーションが可能。
  • 環境との調和:地形データを活用し、環境への影響を最小限に抑えた設計が可能。

5. BIMとCIMの活用事例

BIMの事例:大型ビルプロジェクト
ある大手ゼネコンでは、ビル建設にBIMを導入し、設計と施工の効率化を図っています。3Dモデルを基に資材の配置や施工シミュレーションを行い、工期を従来より20%短縮している例もあります。

CIMの事例:橋梁建設プロジェクト
ある大手ゼネコンではCIMを活用した橋梁工事では、地盤の3Dデータや周辺環境データを取り入れた設計が行われています。これにより、最適な工法が検討でき、工事期間の短縮と環境負荷の軽減されています。

6. まとめ

BIMとCIMは建設業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の中核を担う技術です。建築物から土木構造物に至るまで、ライフサイクル全般での情報共有や管理の効率化が期待されています。今後、さらなる技術革新とともにBIM・CIMの活用範囲は広がり続けるでしょう。

記事は以上となります。

最後までご清覧頂きありがとうございました。