「かぶり」について
皆さんこんにちは!建築部の新垣です。
今回のブログは「かぶり」について書いていきたいと思います。
鉄筋コンクリートのコンクリートから内部の鉄筋表面までの最短距離のことをいいます。ではなぜかぶりが必要なのか...
それは鉄筋を保護する為には必要不可欠な事となっています。
鉄筋の材質は鋼で、鋼は雨や空気中に野ざらしにされると、酸化を起こし鉄筋表面に錆が発生します。この錆は非常にもろく
簡単に剥がれてしまいます。
錆で剝がれるという事は鉄筋の必要な断面が欠損する恐れがあり、かぶりを確保することで鉄筋の酸化を防ぎたいという
意図になっています。
一方鉄筋を包み込むコンクリートはアルカリ性で、酸性とは真逆の性質を持ちます。
鉄筋コンクリートは鉄筋がコンクリートに包まれている為酸化の恐れが無く、鉄筋本来の力を発揮する事ができます。
しかし、鉄筋のかぶりをとりすぎても逆に鉄筋の効果が薄くなる為この性質についても注意が必要となっていきます。
下の写真は私が配属されている中小企業振興会館の写真となっています。
現在土間コンクリートの打設を行う準備をしておりますが、特にこの「かぶり」に関しましては今後の建物の寿命にも関わってくる為、
入念なチェックを行っております。
「かぶり」は鉄筋コンクリート構造物の寿命を大きく左右する重要な役割をもっている為、建物を建てる上で事細かく慎重にチェック
を行わなければなりません。
今回「かぶり」について大まかに説明しましたが、細かい部分はまた今度お伝えしたいと思います。
以上、建築部の新垣でした。