アスファルト防水について
こんにちは!建築部の小橋川です。
今回はアスファルト防水について紹介していきたいと思います!
1.アスファルト防水とは?
アスファルト防水とは、従来から広く使われている防水工事の工法の1つです。
合成繊維不織布のシートに、液状に溶かしたアスファルトを染み込ませコーティングした、ルーフィングシート(建物内に水滴を入れないシート)を二層以上に仕上げることで、防水機能をより強固にする積層工法です。
アスファルト防水は、広い場所への施工が適しているため、学校やマンションなどの屋上や屋根で採用されることが多いです。
アスファルト防水の種類
アスファルト防水は主に・熱工法・トーチ工法・常温工法(冷工法)の3種類がありどんな特徴があるのか紹介していこうと思います。
①熱工法
熱工法とは、上の写真のような窯で溶融させたアスファルトを用いて、ルーフィングシートを何重にも重ねて貼り合わせることで防水層を形成する工法です。
メリット
3種類のなかで1番歴史が長く、たくさんのノウハウが積み重ねられてきたため信頼性の高い工法。
デメリット
大きな窯で熱して溶かし、その熱は220~270度にも及ぶため火災のリスクがある。
また、独特の臭いや煙があるため周辺環境への配慮が必要。
②トーチ工法
トーチ工法は、上の写真のように下地に改質アスファルトルーフィングシートと呼ばれる、特殊なアスファルトシートをトーチバーナーで溶かしながら貼り付ける防水工法です。
メリット
シートを隙間なく接着することができ高い防水性を発揮する。
また熱工法と違い煙や臭いが少なく窯も必要ないためスペースに余裕があり費用も安価。
デメリット
火気を使用するため、付近に燃えやすいものがあると施工ができない。
③常温工法(冷工法)
常温工法(冷工法)とは裏面に接着材がついた改質アスファルトルーフィングを貼り付ける工法です。
メリット
火気を使用しないため3種類の工法の中で1番安全な工法。
デメリット
熱工法やトーチ工法と比較すると密着度が低くなってしまうため、防水性能は低めになります。
今回はここまでにします。
以上小橋川でした!