コンクリートあれこれ~その16~ 【劣化の補修方法③】
こんにちわ☆
工事部のチカラです♪
今年も残すところ、あと76日となりました。
早いものですね。
悔いのない2015を過ごせていますでしょうか?
今回のコンクリートあれこれは『はく落防止工法』について記事にしたいと思います。
はく落防止工法は、構造物からコンクリート片や外壁材(タイル等)などが劣化やその他の要因によってはく落することを防ぐことを目的とした工法であり、「アンカーピンニング工法」や「繊維シート被覆工法」、「外壁複合改修構」などがあります。
これらの工法は、直接ひび割れを補修する工法ではありませんが、コンクリートの劣化による第三者被害を防止する際に適用されることがほとんどとなっています。
「アンカーピンニング工法」
建物のタイルや構造物の表面に塗ったモルタルなどの浮き・はく離(構造体との分離)をアンカーピン(棒状や釘状の形をした金属)とエポキシ樹脂材を使用して補修する工法となっています。
手順は下記の通りとなります。
①穴あけ→②アンカーピンの挿入・打ち込み→③アンカーピン先端の開脚→④エポキシ樹脂の注入→⑤注入箇所の穴埋め→完了
※アンカーピン
「繊維シート被覆工法」
この工法は、主に土木分野で使用され、橋梁の床下面などのかぶりコンクリートやトンネル覆工コンクリート(トンネルの丸くなっている部分のコンクリート)が、劣化してはく落する事を防止する目的で行われます。
「外壁複合改修構工法」
この工法は、劣化した仕上げ層(タイルやモルタル層など)をアンカーピンとネットを合わせ、複合的に補強したはく落防止工法で、大規模な外壁の全面改修に用いられます。
以上、今回はここまで!
次回はちょっと話題を変えて、コンクリートにまつわる面白い話を記事にしたいと思います。
以上、現場のチカラでした♪