シックハウス症候群の元、VOCとは2
こんにちは!
建築部 新城です!
前回VOCについて触れましたが、今回は建物完成後に行うVOC測定についてご紹介します。
VOC測定とは?
VOCは建材から空気へ飛散し、それを多量に吸い込んだ人間に悪影響を及ぼします。なので健康被害が出る前に、建築工事がほとんど終わった段階でVOC測定というのを行い、実際にどれだけの量が出ているのかを調べます。
測定方法
測定の方法は主に2つあります。
1. アクティブ法
・吸引ポンプを用いて一定量の空気を吸引し、採取する方法。
・空気中のVOC最大濃度を測定可能。
・測定方法
1. 測定する部屋を30分換気
2. 5時間以上密閉
3. 測定(1回30分)×2回
2. パッシブ法
・サンプラーを部屋に吊るし長時間かけて測定する方法。
・空気中のVOC平均濃度を測定可能。
・測定方法
1. 測定する部屋を30分換気
2. 5時間以上密閉
3. サンプラーを吊るし24時間密閉
4. 回収
それぞれの測定結果も違いますが、測定時間も大きく異なっていきます。
基本的にはアクティブ法で測定することが多く、パッシブ法は安価で行えるため測定カ所が多い場合によく使われます。
測定するVOC成分は以下の13種類です。
表の数値以下になれば基準をクリアということになります。
ちなみにもし基準を上回った場合は・・・、
取り壊し!
みたいなことはあまりないそうです。
一概には言えませんが、わざわざ部屋を壊して、新しい材料を選び、作る。そんなことはせず、開口部を増やしたり、追加で換気扇を設けたり等と換気量を増やして対策することが多いようです。
まぁ最初で資材にも注意を払って選んであるため、基準値を超えることはなかなか無いですけどね(笑)
今回は以上となります。
いかがでしたか?実は身近なところにも有害物質というのは存在しているんです。ただしあまりにも微量なため、定期的に換気さえ行っていれば特に異常が出ることはありません。
最近新型が出たコロナの事もあるので、十分に換気は行って過ごすように心がけましょう!
建築部 新城でした!