中小企業振興会館建設事業施設建築物新築工事より
皆さんこんにちは、建築部の富田です。
今回は、「OAフロア」について掲載します。
OAフロアとは、オフィスの配線などを収納するための二重構造の床のことを指します。
床にパネルを設置することで、床とパネルの間に隙間をつくり、その間に配線を通せる
ようにする床のことです。
OAフロアのOAは「オフィスオートメーション」の略称で、情報機器などを用いること
で従来人の手で行っていた定型的な事務作業を自動化することで、効率化することを意
味します。
OAフロアの主な種類としては、「置敷式」と「支柱調整式」の2つがあります。
・「置敷式」について
置敷式とは、支柱や溝がついたパネルを床に直接置いて設置する施工方法です。
置敷式の中でも以下の2つの種類に分けることができます。
【①簡易タイプ】
支柱がついたパネルを置き、床との間にあるスペースに配線を収納します。
他のタイプに比べて安価であり、軽量で建物に負担をかけにくい点や、
短時間で設置できるという点がメリットです。
ただし、支柱の高さが調整不可能な点や、フラットではない床には設置できないという点には注意が必要です。
【②溝配線タイプ】
こちらのパネルには支柱ではなく表面に溝がありその溝に配線を収納するタイプとなっています。
簡易タイプとは違い、収納量や配線ルートなどは制限されますが、配線の変更やレイアウトの変更にも容易く対応できるという点がメリットになります。
こちらも床に直接置くタイプなので、床がフラットでないと設置できないという点には注意が必要です。
・「支柱調整式」について
支柱調整式とは、高さ調整が可能な支柱の上にパネルを乗せて設置する施工方法です。
高さを調整できるので、配線の収納量を自由に変えることができるという特徴があります。
支柱を床にビス止めして固定するため、他の施工方法より頑丈で耐震性に優れているという所や、1本ずつ支柱の高さを調整することができるので、フラットではない床でも施工することができる所がメリットになります。
ですが、こちらの工法は他の工法に比べて施工費用が高く、作業にかかる時間も長いという点には注意が必要です。
今回はここまで。
以上、建築部の富田でした。