おもろまち三丁目現場より
みなさんこんにちは。建築部の大城です。
配属されている『(仮称)おもろまち三丁目計画新築工事』では、内部工事も一通り完了、外構工事も残り少しとなっています。今後は各種検査、内覧会が行われます。
当現場の外壁やエントランスには石材が使用されています。石にも種類があり、それぞれに特徴があります。
花崗岩(御影石)
花崗岩は溶岩が地下深くでゆっくり冷えて固まった深成岩です。硬く、吸水率が低い為風雨にも強く耐久性があります。その為、建築物の内外壁や造園関係、墓石など幅広く使用されています。因みに、当現場の外壁面や駐車場の壁、エントランス内壁の石材は花崗岩を使用しています。また、花崗岩は御影石とも呼ばれています。
安山岩
安山岩は溶岩が短時間で急速に冷やされて固まった火山岩です。硬く耐久性に優れているだけでなく、火に強く耐火性に優れているため、幅広く使用されています。また、磨いてもつやが出ない特徴があります。
大理石
石灰岩が地殻変動による熱や圧力を受けて再結晶化された変成岩です。美しく光沢があり、美観に優れていますが、強度は高くなく、風雨の浸食にも弱く、吸水率も高い為、内部仕上等で使用されます。
琉球石灰岩
サンゴや貝殻が堆積し形成された堆積岩の一種です。多孔質で多くの気孔を含み、吸水率は非常に高く、コケ等が生えやすい特徴があります。また、産地により強度にばらつきがあります。当現場では外構の花壇で使用されています。
砂岩
砂粒が固まってできた堆積岩の一種です。強度は高くないが、耐火性に優れ、吸水率が高い特徴があります。表面がざらざらとした質感の為、滑りにくい特徴があります。
凝灰岩
火山灰や火山礫などの火山噴出物が固まってできた岩石です。強度は低く、風化しやすいですが、耐火性に優れています。
粘板岩
粘板岩は、泥岩が地殻変動などの熱、圧力を受けてできる岩石です。薄い板状に割れる性質があり、防水性、耐火性に優れているため、瓦材などに使用されます。
建築現場では様々な石材が使用されていることが分かります。
各特長を押え、現場で活用していきたいと思います。