安全に使おう仮設足場!
こんにちは!
建築部の新城です!
今回は以前ご紹介した、足場の安全に関する規定をご紹介していきます!
全てご紹介すると膨大な量になりますので枠組足場で『ざっと』、ご紹介します。
まず、足場には組み立てる高さに45m以下までという規定があります。
これは『それ以上に組み立ててはダメ』・・・というわけではなく、実は組み立てるのは可能なんです!
ただ45mを超える場合は、自重や積載荷重はもちろん、風などの外力を含めた計算をし、検討する義務が発生します。超えなければ計算をしなくていいわけではありませんよ!
つまり足場の設置届を出す際に審査がより厳しくなるということです。ちょっとグレーな説明ではありますが、実際にそういう決まりなんです!
序盤からややこしくなりましたが、次は足場の中を見ていきます!
足場において重要なのはやはり『安全性』!そのためにややこしい基準がたくさんあります!
まずは墜落措置です!
①高さ15~40cmの位置に下さん、もしくは高さ15cm以上の幅木または②手すりわくの設置のいずれかです!
A作業床の幅は40cm以上、床材同士のすき間は3cm以下
B床材と建地のすき間は12cm未満
以上が墜落防止になります。
次に落下防止を紹介します。
と、その前に、皆さんは落下と墜落の違いを知っていますか?
実は明確に分けられているんです!
墜落・・・人が落ちること
落下・・・物が落ちること
実は何が落ちるかで使い分けされているんです!
それをふまえて、次は落下措置です!
①10cmの幅木を取り付けるか、
②メッシュシートを張る
ちなみに、幅木に関しては墜落防止の15cm幅木と兼用できるので墜落防止の幅木があるときは省略できます。
以上が『墜落防止』と『落下防止』です。
次は壁つなぎです。
外部の仮設足場は自立しているわけではありません。
一定の間隔で建物に繋いで倒れないようにしています。
↓壁つなぎ
建物に画像右側のボルトを差し込むのですが、予めコンクリートの打設前に専用の金物を設置する必要があります。
それから、打設完了後に枠をばらし、壁つなぎを取り付けます。
物の規制は無いのですが、取付間隔は決まっています!
枠組足場
水平方向・・・8m
垂直方向・・・9m
単管足場
水平方向・・・5.5m
垂直方向・・・5m
またもやバラバラの数字・・・。
でもこれに関しては覚えやすい方法がありますので、これもご紹介します!
まず枠組足場は数字に置き換えてください!
響き的に『わ・8』、『く・9』になりませんか?
次はカタカナに置き換えます、そしてワとクの文字はとても似ていますが、大きな違いといえば・・・、
そう!水平に長いか、垂直に長いかです!
単管足場の方は、
『単管直後に水兵さんGOGO』
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、これに関しては響きで覚える感じです!
単管 、直 、5 、に、水平 、さん、5、5
(足場)(垂直)(m) (水平) (m)
ってことです(笑)
二つとも学校で教わったことでもあるので、知っている方もいらっしゃると思いますが・・・。
そして最後に!ここまではご紹介します!
朝顔!
正式名称は防護棚といいますが、朝顔はまさにあの花の形に似ていることからつけられ、広まった通称です!
↓赤マルの部分
(ライオンズ宜野湾ベイサイドシティ新築工事 現場)
まぁ、当現場は形も歪なため花には見えませんが、これが朝顔です。
実はこれも落下防止になります。
そしてこれにもまた基準があるんです!
・地表から10m以上の足場であれば10m以内に一段以上
・地表から20m以上の足場であれば二段以上
・水平方向に2m以上出して、角度は地表と水平の状態から20度以上
というのが基準です。これはそんなにむずかしくないですねぇ。
ざっとではありますが今回は以上となります!
どれも建築士の試験に出てきますので、建築士を目指している方、そうではない方でも工事現場に関わるのであれば、覚えておきましょう!
建築部新城でした!