新たなる成長のために・・・6-1
こんにちは。
工事部の具志です。
3月6日は『啓蟄(けいちつ)』です。
「二十四節気の1つ。太陽の黄経が345度の時で、大地が暖まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ」だそうです。
変わったところでは、『弟の日』なんてものもあります。
今回は、私の担当している『豊見城市新庁舎建築工事(庁舎棟)』で行った『免震ベースプレート』の工場検査についてお話しをします。
まず始めに「『免震(免震構造)』とは何ぞや」ということからお話ししましょう。
『免震』とは、建物と地盤の間に免震装置を入れることによって地震発生時における建物の揺れを小さくして建物が受ける影響を弱めるのが免震です。
似たような言葉で『耐震(耐震構造)』がありますが、これは住宅などの建物を頑強につくり、地震の揺れを真正面から受けても壊れにくくする構造です。「耐震」だけでは、場合によっては建物の揺れが増幅し、家具などが激しく転倒する可能性があります。
地震の揺れに耐えて避難時間を確保する「耐震」に対して、全く異なるアプローチで地震に対応するのが「免震」という考え方です。
※画像をクリック(タップ)すれば鮮明な画像が見られます。
一般的に免震装置は大きく分けてアイソレータとダンパーという2つの装置で構成されています。
アイソレータとは振動・騒音の絶縁装置で基礎構造物と建物の間に置かれる、ゴム・金属・ばねを組み合わせた隔離物などの耐震構造物をいい、建物の揺れを小さくする役割を持つと同時に、建物重量を支えます。
●アイソレーター(写真は積層ゴムアイソレーター)
※写真は参考で有り、当工事に使用する製品ではありません。
ダンパーとは地震時の建物の揺れ幅を抑えたり、揺れを早く留める役割をする装置です。
●ダンパー(いくつか種類が有り、写真は鉛ダンパー)
※写真は参考で有り、当工事に使用する製品ではありません。
当現場では、アイソレーターを「天然ゴム系積層ゴム」と「鉛プラグ挿入型積層ゴム」を採用して施工します。
「天然ゴム系積層ゴム」は天然ゴムを使用した積層ゴムで、減衰性が低く、安定した復元力特性を示します。
「鉛プラグ挿入型積層ゴム」は天然ゴム系積層ゴムの中心部に鉛プラグを封入した積層ゴムで、「天然ゴム系積層ゴム」部がばね機能を、「鉛プラグ」部が減衰機能を発揮します。
上記製品は別途ダンパーが不要となり、設置はコンパクト性に優れているそうです。
さて、本題の『免震ベースプレート』の工場確認検査ですが
上の挿絵の中の被覆ゴムではなく、上下部分のベースプレートの確認検査を行ってきました。
ベースプレートの寸法・ひずみ・メッキの膜厚及び溶接部の形状確認等を行いました。
検査の内容については、次回「新たなる成長のために・・・6-2」にてお話し致します。
では、今回はここまで。