杭頭補強筋 パイルスタッド工法
皆さん日々のお努めご苦労様です。那覇市おもろまち三丁目計画現場より大城です。
今回は杭頭補強筋について綴っていきたいと思います。
本現場は基礎の掘削、捨てコン打設まで完了し、先日杭頭補強筋の施工を行いました。
この杭頭補強筋は、杭の頭部に鉄筋を取り付けることで、基礎コンクリートと既製杭を繋ぎ、応力等を伝達する役割があります。
補強筋の取付は種類があり、溶接やボルト取付がありますが、今回は溶接施工の中の「パイルスタッド工法」にて施工を行いました。
このパイルスタッド工法とは、工法名に「スタッド」とついているように、鉄骨造の頭付きスタッドと同様な施工方法となります。また、溶接個所が切削加工されている、スタッド溶接専用異形棒鋼(パイルスタッド)を使用します。
溶接箇所のサンダー掛けやアークシールド(セラミック製の溶接溶接熱集中材)を配置し、溶接ガンを使用して施工します。準備にひと手間掛かりますが、溶接時は1~1.5秒程と一瞬で溶接が完了します。
本現場では総数296本のパイルスタッドがありましたが、1日で全て完了することが出来ました。
また、溶接した外観検査だけでなく、実際にスタッド溶接したパイルスタッドを曲げる検査も行います。
施工前試験は30°、施工したパイルスタッド(抜き取り)は15°曲げ、溶接部の破断状況を確認します。
今回は杭と建物を繋ぎ、応力を伝達する剛接合でしたが、別現場「ブランシエラ那覇高良三丁目新築工事」では、耐震性を高める為、杭と基礎コンクリートを絶縁するFTキャップ工法を採用していました。
経験したことの無い工法でしたので、今回もまた一つ勉強になりました。
引き続き安全作業に努めたいと思います。ご拝読、ありがとうございました。