那覇曙現場より
皆さんこんにちは!
建築部 玉城です。
早いものでもう11月になり、漸く暑さが落ち着いて涼しくなってきました。
しかし最近は昼と夜で寒暖差が激しくなってきており
体調を崩しやすくなっているため十分気を付けていきたいですね。
さて現場の方ですが、前回お伝えしたように新しい工事がスタートしております。
今現在杭工事に向けて進んでおりまして、その一環でボーリング調査なども行いました。
ボーリング調査は知識として知っていましたが、実際に見たのは初めてでしたので復習の意味も込めて今回は標準貫入試験について書いていきたいと思います。
まず、標準貫入試験とは何か?ということですが
とても簡単に言えば地盤の強さを調べる試験であり、名前に貫入とあるように地盤に対して打ち込んでいき地盤の固さや締まり具合いを調査していきます。
また、試験に伴い地盤の試料も採ることが可能で地面の中がどのような層になっているのかも調べることができ、この試料を用いてどの部分を支持層とするのか?必要な本数は何本か?地盤沈下などのリスクはないのか等使用目的は多岐にわたります。
肝心の試験の方法ですが
1.目的とする深さまで掘削する
2.底にある削りカスやごみなどを取り除く(スライム処理)
3.ロッドの先端にサンプラー(試料採取器)を取り付ける
4.サンプラーを孔底に下して打撃装置をとりつける
5.63.5kgのハンマーを760mmの高さから自由落下させ150mmサンプラーを貫入させる(予備打ち)
6.ハンマーを予備打ちと同じように自由落下させ、300mm貫入させるまで繰り返す(貫入試験)
のような流れになり
300mm貫入するためにかかった打撃回数が試験区間のN値となります
N値とは?
N値とは、地盤の強さのことを言いN値が大きいほど硬くN値が小さいほど柔らかい地盤です。
N値は基本的に0~60の間で表しますが、条件によっては100になることもあります。
N値の目安としては
鉄筋など鉄の棒を手で入れた場合すんなり入るときが0~4
スコップで掘り進められるときが4~10
鉄筋をハンマーなどでたたいて簡単に入る場合が10~30
なかなか入っていかず苦労する場合が30~50
つるはしなどの道具が必要な場合は50以上を目安とすることができますので参考になればと思います。
下図 粘性土、砂質土のN値の目安
今回は以上となりますが貫入試験にはほかにも種類がありますのでまた細かいところなどを調べて勉強していきます。
現場の方はこれから杭地業工事に向かっておりますので、次回は杭についてお知らせできればなと思っておりますのでまた次回お会いしましょう。
以上、建築部玉城でした