シックハウス症候群の元、VOCとは? – 株式会社東恩納組

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2021年11月2日建築部

シックハウス症候群の元、VOCとは?

こんにちわ!

建築部の新城です!

以前投稿した僕の記事で、24時間換気について触れた記事がありましたが、それの続きです。

以前の記事はコロナの感染を広げないために、24時間換気を利用するという内容でしたが、その24時間換気はコロナが発生するよりも前からありました。
じゃぁいつ頃、どういう理由でできたのか、それは、

シックハウス症候群の発症です。

時代は1970年代まで遡ります。
アメリカのオフィスビル内で体調不良を訴える人が続出。原因不明のまま増え続け、ようやく1990年頃にシックハウス症候群が明るみに出て問題視されました。(当時は自宅療養でさらに悪化する人もいたとか)
日本では1997年に室内濃度指針値が作成され2003年には本格的に建築基準法に載りました。

そんなシックハウス症候群はどんな理由で発症し、どんな症状が出るのか・・・、

1.原因

シックハウス症候群はVOC(揮発性有機化合物)が主な原因になります。
VOCとは建材などに含まれる通常の温度で気化する化学物質のことで、この化学物質を吸い続けることで体内に蓄積され異常が起こります。定期的に換気を行えばある程度は緩和できるんですが、建物の気密性と断熱性能が向上したせいで症状が悪化し、注目を集める結果になりました。
VOCの主な物質は、
・ホルムアルデヒド
・クロルピリホス
・アセトアルデヒド
・エチルベンゼン
・ダイアジノン
・トルエン
・スチレン
・フェノブカルブ
・キシレン
・パラジクロロベンゼン
・テトラデカン
・フタル酸ジ-n-ブチル
・フタル酸ジ-2-エチルへキシル

の以上13種です。(正直、多くてわからん!)
ちなみに昔よくテレビにも出ていたアスベストもホルムアルデヒドを含んでいます

他にもカビや細菌なども影響を与えることが分かっています。

2.症状

基本的な症状は、
・喉の乾燥
・吐き気
・鼻水
・湿疹
・頭痛
・目がチカチカする
等があるそうです。

上記の症状には個人差があり、同じ部屋にいるにもかかわらず、症状が全くでない人と重度の症状が出る人がいることもあるそうで気をつける必要があります。

とりあえず今回は以上です。

建築ではVOCを含んでいない、少ない建材をF☆☆☆☆(フォースター)というマークで明確にし、シックハウス症候群の対策がされています。おかげで最近ではほとんど発症を聞きませんが、建物完成後の利用前にVOCの飛散が無いかを確認する検査があります。次回はその検査をご紹介します。

コロナは収束に向かっていますが、引き続き換気を徹底的に行いましょう!

建築部 新城でした。