「下地調整材」 – 株式会社東恩納組

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2022年5月9日建築部

「下地調整材」

皆さんこんにちは、建築部の小浜です。

今回私が掲載する内容は『下地調整材』についてです。

下地調整材とは、仕上げ工事の下地を調整するための材料のことです。

※左官での下地調整というのは、下地をモルタル塗りで平面にする等の仕上げに適した処理のことを言います。

この下地調整を行うことで、表面の凸凹、はがれなどのリスクを軽減することができます。

※「JIS A 6916」で建築用下地調整塗材として規格化され品質が定められています。

下地調整材にもいくつか種類があります。

①セメント系下地調整塗材1種(C-1)    塗厚 1~5mm   程度  

②セメント系下地調整塗材2種(C-2)    塗厚 1~3mm    程度

③合成樹脂エマルション系下地調整塗材( E )塗厚 1~5mm    程度

④セメント系下地調整厚塗材1種(CM-1)  塗厚 3~10mm   程度

⑤セメント系下地調整厚塗材2種(CM-2)  塗厚 3~10mm  程度

C-1 / C-2 / E / CM-1 / CM-2 の5種類あり、セメント系下地調整材としては C-1 / C-2 / CM-1 / CM-2 が使用されます。

※下地調整塗材C-1を「しごき材」、C-2を「薄塗り材」、下地調整塗材Eを「フィラー」、CM-1、CM-2を「厚塗り材」と呼ぶこともあります。

他にも、プライマー、シーラー、フィラーという言葉もよく聞くと思います。

プライマー(primer)

プライマーとは、primary(一番目、最初の)からとったもので、下地表面の密着性を高め、下地と上塗りの接着を補う役割があります。

シーラー(sealer)

シーラーとはSeal(シール:覆う、塞ぐ)からとったもので、プライマー同様に下地と上塗材との密着(接着)を高める効果があります。
吸水のある下地に塗料やモルタルなどを塗る際、下地に水分が吸い込まれないように調整するもので、主に吸水のあるものに使用します。

フィラー(filler)

フィラーとは埋める、詰めるという意味です。
小さな凹凸のある下地などに塗料やモルタルを塗る際、平らにするための下地調整材として使われます。

 

以上、今回はここまでとさせていただきます。

建築部の小浜でした。